国際連携による顎矯正の新モデルが登場
2025年6月14日と15日、東京・南青山のミライズクリニックで、日本のミライズ矯正歯科と韓国のMACSクリニックによる初の合同相談説明会が開催されました。このイベントは、両医院が3月に締結した戦略的パートナーシップ契約に基づくもので、日本人患者の急増する顎変形症手術のニーズに応えるものです。
増加する日本人患者の背後にある問題
近年、日本から韓国での顎変形症手術を希望する患者が増えている一方、術前や術後の矯正治療との連携が困難で、咬合トラブルが問題視されています。この問題を解決すべく、新たな国際連携型の顎矯正モデルが今ここに登場しました。
当日は多くの患者やその家族が参加し、MACSの院長であるパク・ジェボン医師が直接韓国での手術プロセスや医療体制について説明を行いました。特に、両国間で治療計画を共有できるリアルタイム診断連携が大きな機能として注目を集めました。
医療の質を損なわない新たな治療モデル
「国境を越えても治療の質は保たれる」という新しい医療モデルが紹介され、参加者からは驚きと期待の声が挙がりました。顎矯正と外科的治療が本質的に連携し、治療全体を一つのチームでデザインする未来が見えてきます。
なぜミライズとMACSなのか
その背景には、ミライズが矯正と口腔外科の一元管理体制を持ち、年間190件と多くの顎変形症治療を監修している実績があります。矯正分野では富田大介医師が、外科分野では君塚幸子医師が活躍しており、学会認定医が在籍するのは国内でも稀です。
一方、MACSは4,000件以上の手術をこなしてきたパク・ジェボン医師が率いており、AIや3D技術を駆使したオーダーメイド手術が特長です。手術においてはスプリントの3Dプリントを用いて安全管理にも力を入れています。
チームで患者を支える体制
今回、双方の連携がより強固なものとするために、口腔外科医と麻酔科医、看護師、歯科衛生士、カウンセラーが連携して患者をサポートします。特に、ミライズでは術前矯正から手術設計、術後フォローまでを一貫して行い、海外で手術を受ける患者に安心を提供しています。
結果への期待と展望
「どこで手術を受けるか」から「誰が治療を設計していくか」が重要になっています。富田医師とパク医師は、日韓両国の医療の強みを結集し、今後も質の高いトータル治療を目指すとしています。両者は、症例データの共有やデジタルプラットフォームの共同運用を行い、国際的に信頼される顎変形症治療の基準を確立する計画です。
結論
ミライズとMACSが共に歩む新たな顎矯正治療の未来は、まさに今始まったばかりです。今後の展開に目が離せません。また、患者に多様な選択肢を提供し、より良い医療を実現するため、両者が協力して邁進する姿勢が非常に嬉しく思えるこの動向に、今後も期待が寄せられます。