松尾産業が挑む新技術
2021-04-02 15:42:57
松尾産業が新たに設立した会社が挑む合成ダイヤモンドの未来
松尾産業が新会社設立、合成ダイヤモンドの量産へ
松尾産業が導電性合成ダイヤモンドの製造を専門とする新会社「DiaM」を設立しました。この新しい企業は、千葉工業大学の坂本教授の技術協力を得て、量産技術を確立したことを背景にしています。
合成ダイヤモンドのニーズの高まり
近年、環境問題が深刻化する中、導電性合成ダイヤモンドの需要が急増しています。この素材は特に電気分解処理での電極としての利用が期待されており、オゾン水の生成など、コロナ禍での衛生管理との関連でも注目されています。さらに、従来の電極が苦手とする各種溶液や廃液の処理、有機物合成、センサー技術といった分野でも応用が期待されています。
実際、世界の合成ダイヤモンド製造企業の中でも、導電性合成ダイヤモンドの量産を行える企業はごくわずかであり、松尾産業はこの市場のニーズに応えるべく、生産体制の構築を急ピッチで進めています。
導電性合成ダイヤモンドの特性
導電性合成ダイヤモンドは、ボロンをドーピングすることにより高い導電性を実現した人工のダイヤモンドです。通常のダイヤモンドが持つ耐久性と特異な電気特性は、過酷な環境下でも優れた性能を発揮することができるため、電極利用において非常に期待されています。
この技術が確立されることで、さまざまな用途に対して新たなソリューションを提供できるようになり、環境保護や衛生対策に貢献することができるでしょう。
松尾産業の取り組み
松尾産業は、塗料原材料を中心に、自動車部品や太陽電池の原料、半導体向けの機能性材料など、幅広い領域で事業を展開している商社です。その基盤を活かし、新たに設立したDiaMを通じて、持続可能な社会への貢献を目指しています。
また、アジアを中心にグローバルなネットワークを構築し、各業界のニーズに柔軟に応える力を持つ松尾産業は、モノ作りに対する情熱を持って、少数精鋭のチームで新たなソリューション提供に努めています。
まとめ
松尾産業が設立した新会社DiaMは、導電性合成ダイヤモンドの量産を通じて新たな産業の創出を目指しています。環境問題が深刻化する現代において、この技術の実用化は非常に重要な意味を持ち、今後の動向に注目が集まります。松尾産業の挑戦が、持続可能な未来を切り開く一助となることを期待しましょう。
会社情報
- 会社名
-
松尾産業株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市中央区本町3-5-7御堂筋本町ビル5F
- 電話番号
-
06-6261-1212