2026年の旅行動向予測
JTBが発表した2026年の旅行動向予測は、国内旅行および海外旅行の統計とトレンドに基づいています。今回の調査は、過去1981年から続くもので、2025年の結果から、2026年における旅行者数や消費額はどう変わるのかを詳しく分析しました。
日本人の旅行状況
2026年の旅行見通しによると、日本人全体の旅行人数は約3億2,250万人を見込んでおり、2025年比で微減の98.0%となっています。その内訳としては、国内旅行が3億700万人、海外旅行が1,550万人で、海外旅行は前年対比で102.6%の増加が見込まれています。
国内旅行においては、旅行人数が横ばいである一方、物価や宿泊費の高騰により、平均旅行費用は前年より2.9%増加し52,900円です。総国内旅行消費額は16兆2,300億円になる見通しで、物価高が旅行単価を押し上げています。特に、若者の旅行意欲が高まってきており、29歳以下の女性旅行者が最も多くなる結果となっています。
海外旅行は、円安が続く中での旅行者数の増加が期待されていますが、物価上昇の影響で平均旅行費用は317,200円と高騰する見込みです。近場のアジアへの旅行が引き続き人気ですが、米国や欧州など遠方への旅行需要も少しずつ回復しつつあります。
訪日外国人旅行者の動向
訪日外国人旅行者の数は2026年に4,140万人を見込んでいますが、前年比でわずか2.8%減少する見込みです。これは中国や香港からの訪問者数が減少するためと予測されていますが、それ以外の国からは5.6%の増加が見込まれており、徐々に回復基調にあるようです。
円安や日本の物価が低いため、国際的な観光需要は高まっていますが、2026年の需要は2025年のピークに近い水準で落ち着く見込みです。特に高齢者や地域住民からの「訪日外国人の増加による影響」の懸念もあがっており、観光資源や地元の生活に影響が出ることが不安視されています。
2026年の主なイベントと旅行計画
2026年は、世界的な注目を集める「ワールドベースボールクラシック」や、アジア・アジアパラ競技大会、また新たな美術館やエンターテイメント施設の開業が予定されており、国内外を問わず多くの旅行者が訪れることが期待されています。これらのイベントを考慮した旅行計画が重要になります。
また、2026年の大きな連休は週末を挟んだ長期休暇も多く、観光需要が高まることが見込まれます。特に、GWやシルバーウィークでの旅行が増加するでしょう。
経済環境と旅行意向
日本経済は、2026年度においても緩やかな回復基調をの中、物価高が旅行単価を圧迫するものの、国内消費は堅調に推移すると予測されています。旅行の支出に関しても、「支出を増やしたい」と考える人が多く、2026年は旅行を楽しむ意欲的な年になることが強く期待されています。
今後の旅行動向は、景気動向や経済状況によって変動する可能性がありますが、2026年の旅行に対する期待は高まっています。このような状況では、旅行者の意識や行動の変化にも注目していきたいところです。