オーディオブック利用状況と意向に関する調査結果
最近のインターネット調査によると、オーディオブックを利用したことがある人は約6%にとどまっています。しかし、利用意向を持つ人は約14%にも昇り、オーディオブックの人気が今後増す可能性があります。この調査はマイボイスコム株式会社によって2024年10月1日から7日にかけて実施され、9,124名の回答を集めました。
オーディオブック利用者の現状
調査によると、オーディオブックの利用経験者は若年層、特に10代と20代の男性に多く、利用率は30%を超えています。また、利用したサービスの中で特に人気だったのは「オーディブル」で、3.2%がこのサービスを利用しています。
利用場面の多様性
オーディオブックを利用するシチュエーションとしては、以下が挙げられました。
- - 自宅でくつろいでいるとき
- - 移動中(通勤・通学以外)
この2つの場面で利用者のそれぞれ約3割が選んでおり、続いて「通勤・通学」や「散歩、ウォーキング」でも24%から25%利用されています。特に『ほとんど毎日』使用する層は、寝る前や通勤・通学時の利用が高いことが分かりました。
利用頻度と冊数
オーディオブックの利用頻度は、主に「週に2~3回」と「月に1回以下」の回答が多数を占めており、週1回以上利用している人は6割弱に達しています。特に30〜40代の男性がこの傾向に強い傾向が見られ、実際に1ヶ月に消費する冊数は「1冊以下」や「2~3冊」が一般的で、4冊以上を聴く人も3割を超えています。
利用意向の増加
オーディオブックを利用したいと考えている人は、利用者の約7割であり、未経験者でも1割弱が関心を示しています。これはオーディオブックが多様なニーズに応える可能性があることを示唆しています。
何が利用者を惹きつけるか
利用意向者が重視するポイントは次の通りです。
- - 月額料金(57.2%)
- - 無料コンテンツの充実度(50.8%)
- - 無料体験の充実(約40%)
興味深いのは、好みの音声やナレーターの声、アプリの使いやすさにこだわる傾向が女性に見られるという点です。
利用者の声
以下は、オーディオブックに対するユーザーの意見です。
- - 「寝る前の利用が心地よい。」(43歳男性)
- - 「本職の声優による朗読が魅力。」(48歳男性)
- - 「目が疲れているときに便利。」(56歳女性)
一方で、利用を躊躇する意見もあり、特に「自分のペースで再生したい」という声や「声によって本の印象が変わるのが気になる」という意見もありました。
結論
今回の調査から、オーディオブックは今後さらに広がりを見せる可能性を秘めているといえるでしょう。特に若年層を中心にした利用が見込まれる中、企業が提供するコンテンツやサービスの充実が今後のカギとなるでしょう。デジタルリーディングの一環として、オーディオブックの市場は要注目です。