松戸市立博物館特別展「誕生・結婚・死の儀礼」
松戸市立博物館で行われている特別展「誕生・結婚・死の儀礼」では、私たちの人生における重要な儀礼がテーマになっています。この展示は、人が誕生し、成人し、結婚し、そして老い、最後には祖先としてまつられるまでの人生の道のりを辿る内容となっています。また、地域社会で培われてきた儀礼文化を通じて、松戸の歴史や風習も学ぶことができます。
本展は、令和7年9月20日(土)から11月3日(月•祝)まで開催されており、開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)です。月曜日が休館日となり、特に10月13日と11月3日は営業しますが、翌日は休館です。入館料金は無料で、どなたでも気軽に訪れることができます。
展示構成は、約90点の民俗資料によって4つのセクションに分かれています。
Ⅰ. 誕生の儀礼
このセクションでは、出産から子どもの成長にかかわる儀礼、たとえば安産祈願や宮参り、初節供などに関連する資料が展示されています。これらの儀礼は、地域の文化の中で重要な位置を占め、家庭の確立を祝う意味を持っています。
Ⅱ. 結婚の儀礼
結婚にまつわる儀礼は、結納や入家儀礼、祝言など、さまざまな伝統的な儀式を通じて実施されます。このセクションでは、結婚の儀礼にかかる民俗資料を通じて、家族の結びつきの重要性が強調されています。
Ⅲ. 死の儀礼
人が高齢になり死を迎えた後に行う葬送の儀礼も重要です。この展示では、地域で伝承されてきた葬送の民俗資料が並び、死生観や地域の絆について考察するきっかけを提供しています。
Ⅳ. 現代の儀礼
展示の最後のセクションでは、現在行われている結婚式や成人式の様子について紹介しています。時代を超えた儀礼の継承と変化が取り上げられ、現代におけるその意義を感じ取ることができます。
この特別展ではまた、関連イベントも実施されています。例えば、10月12日には学芸員による講演会「死者の『魂』の行方」が予定されており、事前申込みが必要です。また、毎週土曜日には学芸員による展示解説が行われるため、しっかりと展示内容を理解しながら鑑賞することができます。
さらに、10月26日にはワークショップ「お葬式の饅頭を作ろう!」が開催され、伝統ある和菓子作りの体験もできます。定員があるため、早めの申し込みをお勧めします。
文化を学ぶだけでなく、地域の人々の手によって作り上げられた大切な儀礼を知ることができるこの展示は、松戸市文化財保存活用課の取り組みの一環です。ぜひこの機会に、松戸市立博物館へお立ち寄りください。自分自身や家族のルーツを深く理解する手助けとなることでしょう。
会場は松戸市千駄堀671に位置し、詳しい情報は博物館の公式ホームページやお電話にてお問い合わせください。あなたのお越しを心よりお待ちしております。