ブラザー工業、空調事業に本格参入
ブラザー工業株式会社が空調事業に本格的に入り込むことを発表しました。今回新たに登場する製品、スポットクーラー「Pure Drive」の「PD-7100シリーズ」と「PD-3100シリーズ」は、近年の厳しい暑さ対策や環境問題へのアプローチを意図しています。この取り組みは、特に温暖化対策への関心が高い欧州市場をも視野に入れ、今後の展開が期待されています。
新製品の特徴
新製品の中でも、PD-7100シリーズはブラザー独自技術「TwinAqua」を搭載し、排気熱風を出さない設計となっています。従来のヒートポンプ式クーラーでは、冷却と同時に熱い風が周囲に放出される問題がありましたが、この新しい技術では冷たい風のみが送られ、周囲の温度上昇を抑制します。また、省エネルギー技術により消費電力を削減し、年間CO2排出量を最大75%も低減することが可能です。これにより、カーボンニュートラル実現にも寄与します。
一方、PD-3100シリーズは、フォークリフトやその他の産業車両に対応したコンパクトなデザインで、スペースを有効利用できるように設計されています。給水タンクが一体化しているため、設置の際の利便性も向上しています。また、高い省エネ性も特筆すべきポイントで、電動フォークリフトの場合、たったの2.2%のバッテリー消費で8時間の使用が実現可能です。これは全体空調に比べて著しいエネルギー削減になりことが期待されます。
ブラザーの未来戦略
ブラザー工業は、115年の歴史を持つ企業であり、その中で培ってきた技術力と販売ルートを生かして、新たな事業を創出することを目指しています。特に、これらの新製品を通じて「働く人々の生産性と創造性を支える」「地球の未来に貢献する」といった理念を実現するための努力を続けていく方針です。また、国内市場にとどまらず、海外展開にも意欲を見せており、炭素排出削減といった社会的課題に対する貢献を強化していく考えです。
まとめ
ブラザー工業の本格的な空調事業参入は、環境問題への取り組みにも寄与し、今後の動向が注目されます。今後数年以内には、更なる製品開発やサービスの拡充が進むことが予想されており、多くの企業や個人にとって、つまり利用者にとっても恩恵が期待できるでしょう。今後のブラザー工業の展開に、ますます期待が高まるばかりです。各製品は以下のリンクから詳細が確認できます。
PD-7100シリーズ
PD-3100シリーズ