世界的に有名な霊長類学者である山極寿一氏が、新たに絵本『ぼくたちは、あらそうために生きるのか?』を2026年6月9日(火)に発表します。本書は、山極氏が子どもたちに向けて平和について伝える貴重なメッセージを込めた作品です。彼は、700万年前から続くヒトの進化の歴史を追いながら、どうして人類がこれまで繁栄できたのかを考察しています。大切なテーマは、「相手を思いやる力=共感力」です。相手を理解し助け合う力があったからこそ、人類はこれまで生き延びることができたのです。
本書では、現在の戦争や分断のニュースが絶えない社会において、子どもたちと大人が共に“平和”について考えるためのきっかけを提供します。山極氏は、長年にわたりアフリカでゴリラの研究をしてきた経験をもとに、「ヒトとは何か」という問いに対して深く考えてきました。その思索の集大成ともいえる内容が、この絵本には詰まっています。
絵を手がけるのはあべ弘士氏です。彼は元旭山動物園の飼育係として多くの動物たちと接してきた経験を生かし、ダイナミックで生命力にあふれるビジュアルを描き出しています。山極氏とあべ氏という、2人の専門家がタッグを組むことで、子どもたちに向けたこの魅力的な絵本が誕生したのです。
また、山極氏の著作には『暴力はどこからきたか』『「サル化」する人間社会』『ゴリラからの警告』など、多くの深いテーマに触れています。彼の知識と経験から生まれたこのメッセージは、きっと子どもたちにとって心に響くことでしょう。
書籍情報としては、定価は1,540円(税込)、判型は26cm×20cmとなっています。対象は小学校中学年からで、全32ページという構成になっています。ISBNコードは978-4-03-333780-7です。
本書は、ただの絵本ではありません。平和について考えるための大切なツールとなりえるでしょう。山極寿一氏の深い思索とあべ弘士氏の美しいイラストが融合したこの本を、多くの子どもたちに手に取ってほしいと思います。絵本を通じて、未来を担う子どもたちが平和について思いを巡らせ、理解を深めることに繋がることを期待しています。