ノルウェーの洋上風力
2024-09-18 21:13:17

ノルウェー沖合における新たな浮体式洋上風力発電プロジェクトの展開

ノルウェー北部の海域で、浮体式洋上風力発電所の建設が進められています。このプロジェクトは、7.5万kWの設備容量を誇るもので、5基の1.5万kWの風車を持ち、オドフェルオーシャンウィンド社が開発したセミサブ形式の浮体基礎で建設されます。発電所は、ノルウェー海とバレンツ海の境界に位置しており、水深約400mの位置に設置される予定です。プロジェクトには、関西電力グループや他の株主企業とともに開発を進めており、2028年の商用運転開始を目指しています。

ノルウェー政府は、2030年までに当国のCO2排出を1990年比で50-55%削減する目標を掲げ、石油・ガス業界においても電力を再生可能エネルギーに転換していく必要があります。このような背景から、浮体式洋上風力の導入が期待されており、2040年までに30GWの導入を目指す方針が示されています。政府は、この目標達成のために補助金制度の検討も進めています。

本プロジェクトは、浮体式洋上風力発電の実証とコスト削減を目的として、ノルウェー国営企業ENOVA SFから20億ノルウェークローネ(約260億円)の助成金を受けることが決定しました。この事業は、ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社にとって海外で初めての洋上風力発電プロジェクトであり、五島市沖洋上風力発電事業に続く重要なステップとなります。

さらなる競争力を確保するため、ENEOSは6月に浮体式洋上風力の商用化を目指す技術開発団体F.L.O.W.R.Aに参加しました。ノルウェーという環境の中で先進的な取り組みに関わることによって、得られた知見やノウハウを日本市場での浮体式洋上風力発電の商用化に活かす方針です。

今後もENEOSは、洋上風力発電を含む再生可能エネルギーの拡大に貢献し、持続可能な脱炭素社会の実現に向けて努力していきます。これからの洋上風力発電は、環境保護を促進するだけでなく、新たなビジネスチャンスを生む可能性も秘めています。そして、ENEOSはその先駆者となることで、世界的にも注目される存在となるでしょう。

【本事業の情報】
- 事業海域: ノルウェー北部、ノルウェー海とバレンツ海沖合約90km
- 発電方式: 浮体式洋上風力発電(セミサブ形式)
- 設備容量: 7万5,000 kW(1万5,000 kWの風車を5基設置)
- 事業会社名: ゴリアットヴィンド(GoliatVIND)
- 出資者(比率):
- ソースガリレオ(40%)
- オドフェルオーシャンウィンド(20%)
- 関西電力グループ(20%)
- ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社(20%)

未来に向けた再生可能エネルギーの進展を背景に、日本でも洋上風力発電のさらなる発展が期待されます。特にノルウェーでの今回のプロジェクトが成功すれば、その技術や運営モデルが世界中の洋上風力発電の取組みにも大きな影響を与えることでしょう。


画像1

会社情報

会社名
ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社
住所
東京都港区六本木6-2-31六本木ヒルズノースタワー15階
電話番号
03-6455-4900

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。