板橋区における「きょうだい児」支援の新たな試み
東京都板橋区では、障がいや病気を抱える兄弟や姉妹を持つ「きょうだい児」への支援の一環として、特別な交流イベントを企画しています。どういう内容かというと、7月26日(土)に区立中央図書館で実施される「きょうだい児のためのとくべつプログラム~図書館で絵本と映画を楽しもう!~」です。このイベントに参加するためには事前申込が必要で、先着20名が対象です。
きょうだい児とは?
「きょうだい児」とは、兄弟または姉妹が障がいや病気を抱えている子どもを指します。このような環境に育つ子どもたちは、家庭内で特有の役割を持ち、時には大人以上の気遣いや我慢を強いられることがあります。そのため、様々な悩みを抱え、適切な支援が必要とされます。板橋区ではこうした「きょうだい児」へのケアが重視されており、福祉施策の一環として、包括的な支援が模索されています。
支援の取り組み
今回のイベントは、板橋区が公益財団法人東京YWCAと連携して行うものです。令和7年3月には、双方で「きょうだい児」支援体制構築に向けた協定も締結されており、この取り組みは地域における支援の強化を目指しています。6月3日には保護者向けの講演会・交流会を開催し、子どもたちの成長や感情についての理解を深めるための機会も設けられました。今回の7月26日のイベントは、その第2回目として位置づけられています。
改めて注目される「きょうだい児」
「きょうだい児」のイベントでは、特にその子どもたちに焦点を当てています。絵本の読み聞かせや映画観賞を通じて、同じような境遇にいる仲間と楽しい時間を過ごしながら、心のケアや交流を図っていくという狙いがあります。
障がいを持つ兄弟や姉妹をサポートする「きょうだい児」にとって、安心できる環境で他の子どもたちと触れ合う機会は貴重です。参加者同士が自分の感情や悩みを共有することで、解決への糸口を見出せるかもしれません。
板橋区の担当者の言葉
板橋区障がいサービス課の担当者は、「きょうだい児の場合、年齢を問わず特別な役割が求められるため、悩みを抱えることが多いです。イベントを通じて、環境が似た子どもたち同士での交流ができることを願っています。」と話しています。
イベント詳細
- - 主催: 板橋区、公益財団法人東京YWCA
- - 日時: 令和7年7月26日(土)14:00~17:00(13:30受付開始)
- - 場所: 板橋区立中央図書館図書館ホール(板橋区常盤台4-3-1)
- - 対象: きょうだい児(概ね小学生対象)
- - 定員: 先着20名(申込順)
- - 申込方法: 7月14日(月)17:00までに電話または電子申請での申し込みが必要です。
イベント内容
- - 14:10~15:00:「ぼくだってとくべつ」に関する絵本の読み聞かせ
- - 15:10~16:16:映画「すみっコぐらし®/とびだす絵本とひみつの子」観賞
- - 絵本の展示(常設)も行います。
詳細情報や申込フォームは板橋区の公式ホームページをご覧ください。あなたのお子さんが心豊かな時間を過ごせることを願っています。