シニア世代に再び熱狂を!「シルバーディスコ®」が巻き起こす再燃エンタメ
「ハルメク 生きかた上手研究所」が、50~86歳の女性490名を対象に実施した「ディスコ体験に関する実態・意識調査」の結果、約6割が過去にディスコに行った経験があり、その多くが18~23歳頃に最も通っていたことが判明。さらに、約2割が「今、ディスコに行ってみたい」と回答するなど、シニア世代におけるディスコ人気が再燃していることが明らかになった。
調査によると、ディスコに行ったことがある人の割合は約58.8%で、およそ6割がディスコ経験者。最も通っていた年代は、「18~23歳頃」が79.9%と最も多く、次いで「24~29歳頃」が14.6%と続く。興味深いのは、ディスコに行ったことがある人の中で、「今、ディスコに行ってみたい」と回答した割合が30.6%と高い一方で、ディスコ経験のない人は7.4%と、今、行ってみたい意向には大差があることだ。
では、なぜシニア世代は再びディスコに魅力を感じているのだろうか?
調査では、「今、ディスコに行ってみたい」と回答した人に対し、通常のディスコではあまりないかもしれないが、あると良いと思う設備・サービス・ルールについて尋ねたところ、「座れる場所」「年齢制限」「多めのトイレ」がトップ3にランクインした。これは、シニア世代がディスコに対して抱く、体力面や体調面への不安を反映していると言えるだろう。
一方で、自由回答からは、「メイクさんスタイリストさんなど当日変身させてくださる方々」「ヘアメイクをしてくれるサービス」「スタイリストによる洋服の提供」といった、おしゃれ周りのサービスを希望する声も多数寄せられた。これは、シニア世代が、ディスコという非日常的な空間で、若かりし頃の自分を再び輝かせたいという願望を持っていることを示唆している。
こうしたシニア世代のニーズに応えるべく、近年注目を集めているのが、DJ OSSHY氏主催の「シルバーディスコ®」だ。昼間開催、ノンアルコール・ノンスモーク、水分補給用のミネラルウォーターサービスなど、シニア世代が安心して楽しめる工夫が凝らされている。
DJ OSSHY氏は、介護施設でのイベント開催がきっかけに、安心安全、老若男女が楽しめる、“一体感”を味わうことができるディスコを提唱し続けている。イベントでは、誰でも簡単に踊れるように、「拝むように」「綱引きをするように」といった分かりやすい振り付けの解説を心掛けている。
「シルバーディスコ®」は、単なる懐かしのディスコ体験ではなく、シニア世代が自分らしく輝き、活力を得られる場となっている。イベントに参加した人からは、「昔と同じ企画を再現してもらいたい」「若いときにタイムスリップできる企画」「運動不足を楽しく解消できる企画」といった声が聞かれた。
「シルバーディスコ®」は、シニア世代のニーズを捉え、エンターテイメントという枠を超えて、新たなコミュニティ空間として注目を集めている。今後も、シニア世代のニーズに応える新たなサービスや企画が登場することが期待される。