肌のための大豆研究
2022-06-07 10:00:20

大豆イソフラボンとラクトビオン酸の併用が肌機能を向上させる可能性

大豆イソフラボンとラクトビオン酸の組み合わせによる肌機能の改善



はじめに


近年、女性の健康や美容に寄与する成分として注目されている大豆イソフラボン。この成分は女性ホルモンに類似の特性を持ち、更年期の体調や骨代謝に良い影響を与えるとされています。しかし、それだけではありません。新たな研究が、大豆イソフラボンとラクトビオン酸を併用することで、さらなる肌の改善効果が得られることを明らかにしました。今回はその研究内容と成果についてご紹介します。

研究の背景


大豆イソフラボンは、腸内細菌によってエクオールに変換され、より強力な女性ホルモン様作用を引き出すとされています。このエクオールを生成するのを助けるのが、乳糖が酢酸菌で発酵されたラクトビオン酸です。この関係に着目した研究が行われました。

研究内容


本研究では、まず健康な女性33名を対象に予備試験を行い、次に肌の乾燥が気になる女性70名を対象にした本試験を実施しました。研究は二重盲検プラセボ対照の設計によって進められ、参加者は大豆イソフラボン単独摂取群と、ラクトビオン酸を併用した群に分かれて、12週間にわたりそれぞれの食品を摂取しました。研究では、角層水分量、経皮水分蒸散量、皮膚粘弾性といった指標が測定されました。

研究結果


研究の結果は興味深いものでした。大豆イソフラボン単独よりも、ラクトビオン酸との併用摂取により、イソフラボンの吸収が促進され、角層水分量の改善が確認されました。具体的には、試験開始から12週間後において、併用群での水分量が有意に高い値を示し、特に頬の肌の水分保持能力が改善されていました。さらに、尿中のエクオール濃度も併用群で高いことが確認され、エクオールの生成が促進されたことを示唆しています。

今後の展望


この研究結果は、「薬理と治療」の専門誌にも掲載され、今後は機能性表示食品としての受理を目指しています。ダイセル社との連携を通じて、これらの健康食品素材を市場に広めることが期待されています。そして、さらなる研究が進むことで、女性の健康や肌の美しさに寄与する新たな製品が誕生することでしょう。

まとめ


大豆イソフラボンとラクトビオン酸の併用が肌機能の改善に寄与する可能性が研究によって示されました。これからの研究と商品化に期待が高まります。美しい肌を保つために、これらの成分を取り入れることが一層重要になりそうです。

会社情報

会社名
フジッコ株式会社
住所
兵庫県神戸市中央区港島中町6-13-4
電話番号
078-303-5911

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