世界初のマグネットホックを誇る足立区の町工場
東京都足立区にある青木金属工業株式会社は、実に90年以上にわたり、革新的な技術を支えてきた企業です。特に注目すべきは、1972年に世界で初めて開発した「マグネットホック」。近年では、日常生活で普通に使われる留め金具として広く知られていますが、その背後にある町工場の技術力についてはあまり知られていないことが多いのです。
マグネットホックとは?
マグネットホックは、磁力を利用し、力を入れずとも簡単に開閉できる留め金具です。通常のボタンやホックとは異なり、片手での操作が可能で、バッグの留め具や衣服のボタン、ポケットの留め具など幅広く利用されています。また、取り付けも簡単で、布や皮に差し込み、クリップのように挟むこともできるため、DIY愛好家からも人気です。さまざまな色やサイズが揃っており、用途に応じて選ぶ楽しみもあります。
高品質の秘密
青木金属工業のマグネットホックは、世界標準の品質で知られています。その秘訣は、すべての製品の最終組立と検品を自社の足立区内工場で行うことです。目視による検品体制が徹底されており、不良品を排除するための管理がなされています。これにより、高級バッグや車メーカーなどでも採用されることが可能となっています。
商品開発とのパートナーシップ
青木金属工業は、商品開発におけるさまざまな課題を解決するための頼れる存在です。例えば、あるコートのデザインでは、ボタンを使いたくないという希望があったものの、着脱がスムーズでないと困っていました。それに対し、同社は生地の内側に取り付けられるフラットなマグネットホックを提案し、見た目を損なわず機能性を兼ね備えた製品に仕上げました。
また、子どもやお年寄りに使いやすい傘の開発では、従来のバネ式では力が必要で、簡単に開閉できない問題がありました。そこで、生活防水に対応したマグネットホックを使用することで、ストレスなく操作ができる商品が実現に。
多彩な提案力
青木金属工業の強みは、柔軟な提案力にあります。多種多様な素材、サイズ、カラー、取付方法の中から、製品に最適なマグネットホックを選定できます。さらに、開発時には丁寧なヒアリングを行い、取引先とともに課題解決へと導きます。
自社工場のメリット
設計から生産、検品まで自社で一貫して行う体制は、大きな強みです。困った時にはすぐに製造部門と連絡を取れるため、スピーディーに対応できます。これにより、製品へのこだわりが常に守られています。
徹底された品質管理
青木金属工業の製品には、独自の「AOマーク」が付されています。このマークは、不良品を一つも出さない姿勢の象徴であり、世界初のマグネットホックを開発したという誇りでもあるのです。
「足立ブランド認定企業紹介冊子」のご案内
この度、青木金属工業は「足立ブランド認定企業紹介冊子」のリニューアルを記念し、希望者に冊子を送付する企画を実施しています。詳しくは下記の応募フォームからご確認ください。
応募フォーム
まとめ
足立区の青木金属工業は、マグネットホックの開発を通じて、国内生産の重要性と優れた品質の象徴であることを証明しています。今後も、さらなる革新と高品質な製品を生み出し、商品開発におけるパートナーとしての役割を果たしていくことでしょう。