CrowdChem、NEDOのプログラムに採択
株式会社CrowdChem(以下、CrowdChem)は、最新のニュースとして、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)」の第6回公募に採択されたことを発表しました。この採択により、CrowdChemは企業のデータ共有を推進し、より持続可能で便利な社会の実現を目指しています。
CrowdChemの新たな挑戦
CrowdChemは、独自の機械学習アルゴリズムを基にした連合学習技術を新たに開発しています。この技術により、素材を製造・利用する企業同士が互いのデータを効率的に共有し活用できるプラットフォームの事業化を目指しています。これにより、素材の開発と活用が促進され、業界全体が進化することが期待されています。
助成金は、アルゴリズム開発、セキュリティ技術強化、データ提供、実験設備の導入などに利用される予定です。この助成事業期間内には、複数企業とのProof of Concept(PoC)の実施やプロトタイプの提供・トライアルが行われ、実際の活用が図られる予定です。
融資による追加調達
また、CrowdChemは複数の金融機関からの融資を受け、追加の資金調達にも成功しました。これにより、これまでのエクイティや助成金を加えると、累計調達額は約11億円に達します。この追加資金を活用し、化学関連産業が抱える課題解決へ向けた取り組みを一層強化していく方針です。
支援を寄せる金融機関の声
管理を行う金融機関からも温かい支援の声が寄せられています。あおぞら企業投資株式会社の代表取締役社長である久保彰史氏は、CrowdChemがデータ共有のプラットフォームを提供することで、化学界に新たな価値を生み出す可能性について語っています。また、株式会社商工組合中央金庫の吉田充氏も、CrowdChemの取り組みが日本の化学業界のデジタル化と生産性向上に寄与すると高く評価しています。さらに、株式会社北國銀行の竹内均氏は、CrowdChemの独自のアルゴリズムが業界の課題解決に貢献することを期待しており、全力でサポートする意向を示しています。
日本政策金融公庫も新興企業の成長支援に注力しており、CrowdChemへの融資はその一環として位置付けられています。
未来への展望
今後、CrowdChemは新技術の開発に注力し、化学業界のさまざまな課題に対するソリューションを提供することで、より良い未来の構築を目指していくことでしょう。既に数回の資金調達を経て、その成長は注目されており、未来の化学産業に向けた重要な一歩を踏み出したと言えます。これからの進展に目を離せません。特に、CrowdChemは「原材料の研究・開発」分野においても、共通データベース化やデータの最適活用を目指し続けています。これらの新たな挑戦から目が離せません。