ネクソン、2025年度第1四半期の業績を発表
株式会社ネクソンは、2025年度第1四半期(2025年1月1日~3月31日)の連結業績を公表しました。オンラインゲームの制作と運営を行う同社は、主力タイトルの成長と新作リリースの影響を受け、売上収益の増加を実現しています。初めに、代表取締役社長のイ・ジョンホン氏がこの結果について語りました。彼は「プレイヤーと投資家へのコミットメントを着実に実行しており、第1四半期においては『アラド戦記』や『メイプルストーリー』の好転に加え、新作タイトルのリリースも大きな成果を上げた」と述べました。
主要な業績ポイント
2025年度第1四半期は、売上収益が前年同期比で5%増の1139億円となり、新作タイトルの寄与もあって順調に進展しました。営業利益は前年同期比で43%増の416億円に達し、主要タイトルの好調さやコストが計画内であったことが影響しました。また、四半期利益は263億円に達し、想定を上回る内容でしたが、為替差損や減損が影響し、業績予想の範囲内で着地しました。
フランチャイズの動向
アラド戦記とメイプルストーリー、FCオンラインの三大フランチャイズは、前年同期比で合計売上収益が21%増加。特にアラド戦記のフランチャイズは、中国でのモバイル版や新作の影響により、前年同期比60%の成長を見せました。また、メイプルストーリーについても韓国と欧米での好調さが成長に寄与しており、今後のアップデートも好評を得ています。
新作タイトルの『The First Berserker: Khazan』と『マビノギモバイル』は、特に注目されています。『The First Berserker: Khazan』は3月28日にグローバルリリースされ、期待される成果を上げているとのこと。中国での展開も順調で、テンセントとのパートナーシップはさらなるコンテンツ開発が進められています。
今後の展望
ネクソンは、世界経済の不透明感にもかかわらず、強固な経営基盤を保っています。多様な主要フランチャイズからの安定した収益が、成長戦略や新作タイトルのパイプラインを支える要因となっており、戦略的パートナーシップを利用したさらなる成長の機会も期待されています。キャッシュポジションも約6000億円を維持しており、持続可能な成長に向けた体制を整えています。
結論
2025年度第1四半期の業績は、ネクソンが期待される成長軌道に乗っていることを示す重要な指標です。新たなタイトルや既存フランチャイズの強化に向けた取り組みが功を奏し、今後の業績向上を大いに期待させます。これからの市場展開や新作リリースの動向に注目です。2045年度第2四半期の売上収益予想も発表されており、次の業績発表が待たれます。ネクソンのIRウェブサイトでは詳しい情報が提供され、オンライン説明会も予定されていますので、関心のある方はぜひ参加してみてください。