βラクトリンが受賞
2024-11-27 11:22:03

キリンと雪印、βラクトリンの発見が大臣賞受賞の栄誉を手に

βラクトリンの発見が農林水産大臣賞を受賞



キリンホールディングス株式会社と雪印メグミルク株式会社が、共同で行った研究の成果が高く評価され、「令和6年度 民間部門農林水産研究開発功績者表彰」において「農林水産大臣賞」を受賞しました。これは、乳由来成分であるβラクトリンの発見を通じて、健康維持に寄与する可能性がある新たな道を開いたことが評価されたものです。

βラクトリンの研究背景



このプロジェクトは、日本の高齢者を対象とした食生活に関する研究から始まりました。東京大学との共同研究を通じて、白カビで発酵させたカマンベールチーズが認知機能の維持に寄与する可能性を発見しました。さらに、研究が進む中で新たな成分「βラクトリン」を特定し、これをもとに複数の特許を取得しました。

受賞の意義とプロセス



今回の受賞は、キリングループと雪印メグミルクにとって初めてのことであり、農林水産業における民間の研究開発がもたらす成果として特筆すべきものです。この業績は、認知機能維持に関連する乳由来の機能性食品素材の発見に基づいています。専門的な研究の成果をもとに商品化や社会実装を実現し、超高齢社会における健康課題の解決に貢献することを目指しています。

βラクトリンの具体的成果



このβラクトリンは、特に物忘れを感じる中高齢者の記憶力低下に対して一定の効果が見込まれ、臨床試験においてその有用性が確認されています。キリンホールディングスはこの技術を活用して、サプリメントや乳飲料、ヨーグルトなど、様々な形で製品化を進めています。

将来の展望



キリングループは「キリングループ・ビジョン2027」を掲げ、食と医の領域で価値を創造する企業としての成長を掲げています。今後も、βラクトリンをはじめとした機能性ペプチドを通じて、健康維持に寄与する製品を開発し、社会における健康課題解決に貢献していくことを誓っています。雪印メグミルクもまた、乳の持つ可能性を探求し続け、お客様に「おいしさ」と「健康」を提供するための研究開発を継続しています。

まとめ



βラクトリンの研究とその成功的な事業化は、今後の高齢社会での健康維持の一助となることが期待される重要な成果です。両社の連携が、新たな健康維持の手段として、多くの人々に貢献することを心より願っています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。