アストンマーティンVantage GT3がCOTAでの栄光を追求
2024年8月27日、アストンマーティンはFIA世界耐久選手権(WEC)の舞台となる米国テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、パートナーチームのHeart of RacingおよびD’station Racingと共に最新のVantage GT3を投入します。今回は、アストンマーティンがなぜCOTAで特別な注目を集めるのか、その背景と期待される結果について詳しく見ていきます。
アストンマーティンのCOTAでの実績
アストンマーティンは、2020年以来のWEC開催となるCOTAで、これまで圧倒的な成績を残してきました。過去6回のレースで9勝を挙げ、勝率は驚異の75%を誇ります。この実績は、アストンマーティンが特に強いマニュファクチャラーであることを示しています。これまでの最高成績は、ダブルクラス優勝を含むものです。
新型Vantage GT3の登場
新型Vantage GT3は、シルバーストンで初めてお披露目されたモデルで、アストンマーティンの接着アルミニウムシャシーを基に作られています。強力な4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、すでに他のカテゴリーでの成功を収めています。WECではまだ勝利を収めていないものの、LMGT3クラスでは徐々にその地位を確立しています。
Heart of Racingの挑戦
Heart of Racingにとって、今大会は特別な意味を持ちます。前回のサンパウロ6時間レースでは2位を獲得したことで、LMGT3クラスでのポイントスタンディングで2位争いに加わっています。COTAでのレースが進む中、残りの3レースで最大91ポイントを獲得するチャンスが残されています。
D’station Racingの戦力
D’station Racingも力強いスタートを切り、まずはカタールで表彰台を獲得。また、ル・マン24時間レースでもクラス10位という結果を残しました。これらの戦績が今後のCOTAでのレースにどのように影響を与えるか、注目されます。
ドライバー陣の意気込み
COTAでは新たにクレメント・マテウが参戦し、実績豊富なマルコ・ソーレンセンと共に圧力をかけます。ソーレンセンは多数の優勝経験者であり、期待が高まっています。更に、エルワン・バスタードとの組み合わせも注目されます。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権での活躍
WECの他、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でもHeart of Racingは順調に戦っています。スプリントレースにおいて、2台がクラス3位以内に入る快挙を達成し、表彰台獲得記録を更新しています。これにより、Vantageの知名度も高まりつつあります。
まとめ
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者アダム・カーター氏は、Vantage GT3がGTの舞台での高い競争力を持つ存在として確立していると述べています。COTAでの開催がこの成果をさらに強固にすることでしょう。ローンスター・ル・マンは、8月30日(金)12:40に公式練習が行われ、レースは9月1日(日)の13:00にスタートします。
アストンマーティンは、この大会での新たな栄光を手に入れるために全力で挑む準備を整えています。