犬専用酵素風呂の新たな取り組み
兵庫県西宮市で人と犬のためのヘルスメンテナンス施設『木の音』が、犬専用の酵素風呂を導入します。この新たな取り組みは、株式会社エリカ健康道場と共同で行われ、2025年5月から本格的に一般向けにも提供されることになっています。
この酵素風呂は、犬の健康寿命を延ばし、またQOL(生活の質)を高めることを目指しています。ペットの健康を考え、自然由来のケアを提供することは、今の時代において重要なテーマとなっています。
高齢犬の健康問題
日本ではペット医療やフードの質が向上し、犬の平均寿命が延びています。今では15歳を超える犬も珍しくなく、「家族の一員」として共に過ごす時間が長くなっていますが、それに伴って「寝たきり」や「慢性的な咳」など、高齢犬特有の体調不良に悩む飼い主も増えているのが現実です。これらの問題は、明確な病名がつかない場合も多く、「未病」という状態であることが一般的です。
未病とは、まだ病気ではないが、体に不調を感じる状態を指し、この状態が長引くことで、愛犬の生活の質が損なわれる可能性があります。特にシニア期に入った犬には、薬や機械的なケアだけでなく、自然な方法で体を整えるケアが求められています。
酵素風呂の開発秘話
『木の音』では、“犬に優しい健康法”として夢に描いていた酵素風呂の導入を実現しました。この構想は、犬を支えたいという思いから生まれたものであり、自然発酵の熱を利用したケア方法です。この取り組みには、エリカ健康道場が技術的なサポートを提供しています。
エリカ健康道場の代表・北島氏は、これまでも酵素ドリンクの製造や断食道場の運営を通じて発酵に関する知識を積み重ねてきました。その経験をもとに、犬専用の浴槽に必要な条件を整えるために何度も試行錯誤を重ねました。これは、安心して利用できる酵素風呂を提供するための努力の結果です。
実際に、木の音の愛犬も酵素風呂を体験し、気管虚脱による咳が軽減したという報告があります。このように、実際の成果が飼い主に好評を博しています。
犬専用酵素風呂の特徴と効果
今回の犬専用酵素風呂では、エリカ健康道場が製造する植物発酵飲料「優光泉」の酵素原液を活用しています。この酵素原液は、発酵によって自然に生まれる熱を基にした温浴環境を提供します。さらに、酵素風呂の温かさを保つために、おがくずや米ぬかなどの床材が使われることで、電気やガスを使用せずに温浴を実現しました。
同社が創業以来続けている「優光泉」は、1988年から多くの支持を受け、数回のリニューアルを経て、原材料も国産にこだわっています。また、2024年には原材料を60種類から128種類に増やし、更なる品質向上を目指しています。優光泉に使われている麹菌や、地元佐賀県の素材を重視する姿勢は、犬用酵素風呂にも反映されています。
今後の展望
『木の音』では、ワンちゃんのフィットネス利用者に限定して酵素風呂の試験運用を行っており、2025年5月からは一般向けにサービスが開始される予定です。「犬の健康寿命を延ばしたい」「犬のQOLを少しでも上げたい」という思いを実現するこの酵素風呂は、犬と飼い主の両方に嬉しい選択肢として期待されています。
ご案内
『木の音』は人と犬のフィットネス&ケア施設であり、さまざまなサービスを提供しています。興味がある方は、公式Instagramを通じてお問い合わせや予約が可能です。また、エリカ健康道場では、ペットと人間の健康を大切にする取り組みが続けられています。これからも犬専用酵素風呂の展開に期待が寄せられています。