ダイブのグランピング施設がグッドデザイン賞に輝く
株式会社ダイブが手がけるグランピング施設「ザランタン」が、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、地方創生に寄与し、質の高いサービスをリーズナブルな価格で提供することが評価された結果です。多拠点に展開するグランピング施設のブランドとしてはこれが初めての快挙となります。
ザランタンとは
ザランタンは、ダイブが展開するグランピングブランドで、まだ観光地として知られていない「非観光地」に着目し、独自に開発を行っています。その名の通り、「まち(TOWN)の魅力をつなぎ(LAN)、地方創生の火をともす」というコンセプトを持ち、人を惹きつける魅力的な体験を提供します。
受賞の理由と特長
受賞のポイントは、遊休施設や遊休地を活用し、リーズナブルな宿泊体験を実現している点です。ザランタンでは、1泊2食付きが1万円台からと、地域経済に貢献しながら持続可能な地方創生を目指しています。これにより、宿泊者は高い満足度を得ており、統計的には累計6万人以上が宿泊しています。
地域振興との結びつき
日本は現在、定住人口の減少による消滅可能性自治体の問題を抱えています。その一方で、有名観光地ではオーバーツーリズムが影響しており、それに対する解決策の一つとしてザランタンは重要な役割を果たします。遊休地を利活用することで、雇用が生まれ、地域経済が活性化する、いわば好循環が成立しているのです。
マーケットイン思考
特にダイブのアプローチは、「消費者ニーズを正しく捉えたマーケットイン思考」に基づいています。高い顧客満足度を実現するために、BBQ、焚き火、テントサウナ、さらには地域ごとの特色に応じた体験(例:山菜狩りやSUP、星空観察など)を充実させています。おかげで、観光産業の中でも新しい価値を提供しています。
グッドデザイン賞の意義
グッドデザイン賞は、1957年から続くデザイン評価制度で、単なる美しさの追求だけでなく、社会に対する貢献を重視します。この賞の受賞は、ザランタンがデザインと事業の両面で高い評価を受けたことを示し、今後のさらなる発展が期待されます。
地域の声と未来の展望
津山市阿波村では、開業前はほぼ0だった「阿波村」のGoogle検索数が、現在は毎月1万回を超えるなど、地域の知名度向上にも寄与しています。ダイブの地方創生事業は2019年から全国6ヶ所で行われ、非観光地におけるグランピング施設を通じて地域の活性化を図っています。この双方向の関係を築くことで、今後も持続可能な地方経済の支援を続けていくことが期待されています。
ザランタンの受賞は、未来の観光ビジネスモデルとしても注目されており、他の地域でも新たな取り組みが生まれることが期待されています。今後のさらなる成長に目が離せません。