ひろしま地球環境フォーラムで語られたGXの重要性と未来
最近、広島県で開催された「ひろしま地球環境フォーラムSDGsシンポジウム2025」には、多くの関心を集めました。このシンポジウムにて、株式会社スキルアップNeXtの代表、田原眞一氏が基調講演を行いました。
ひろしま地球環境フォーラムとは?
ひろしま地球環境フォーラムは、広島県内の市民や団体、事業者、行政が共同で環境保全に向けた取り組みを進めるための組織です。特に近年は、SDGs(持続可能な開発目標)の普及と実践に向けたシンポジウムを開催し、地域の環境意識の向上に寄与してきました。2021年度から始まったシンポジウムも、今回で4回目の開催となり、田原氏の講演はその一環として行われました。
講演の内容と参加者の反応
田原氏の講演は、参加者45名を前に行われ、事業者にとってのGX(グリーントランスフォーメーション)および人材育成の重要性について詳しく解説されました。GXとは、企業が環境への負荷を減少させるために行う変革を指し、特に現在は「攻めのGX」が求められています。この考え方は、単にコストをかける守りの戦略から脱炭素化をビジネスチャンスと捉え、一歩先を行くことが重要であることを強調しました。
参加者からは、「攻めのGXで収益を上げることの重要性に共感した」や「具体的な取り組み事例が非常に参考になった」などの声が寄せられ、実務に生かせるアドバイスが評価されました。田原氏は特に企業の実際の取り組み事例を挙げ、参加者に自社でのGXの助けとなる思考のフレームを示しました。
講演の主なテーマ
- - GXの定義とその重要性: GXを理解することは、事業者にとっての第一歩です。
- - GXの最新動向: 業界のトレンドを把握し、競争力を維持するためには情報をアップデートすることが必要です。
- - 大企業の課題: 大規模企業が抱える具体的な問題とそれに期待される役割についても触れました。
- - 成功事例の共有: 企業による実際の取り組みの成功事例を通じて、具体的なアプローチを学びました。
- - GX人材育成の必要性: 持続可能な発展を実現するためには、人材育成が不可欠であることを強調しました。
田原眞一氏のプロフィール
田原氏は新卒でITエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後リクルートでAIやデータ分析のプロジェクトに関わってきました。2018年に株式会社スキルアップNeXtを創業し、AI人材育成やGX人材育成に力を入れています。大学で自然環境学を専攻しており、現在も環境に関する啓蒙活動を行っています。また、経済産業省GXリーグの一環で「GXスキル標準」の策定をリードするなど、多岐にわたる活動を展開しています。
まとめ
ひろしま地球環境フォーラムでの田原氏の講演は、GXの重要性を再認識させ、企業が持続可能な未来に向けて動き出すきっかけとなったようです。環境と経済は対立するものではなく、融合する時代が訪れています。企業、地域、そして個人がともに手を携えてGXの実現に向けて進むことが期待されます。