マルチクラウド時代に向けたKongの新たな一歩、シリーズCで43百万ドルを調達

Kongが最近、総額43百万ドルのシリーズC資金調達を実施したことが発表されました。この資金調達はKongが急成長を遂げる中での重要なマイルストーンとなります。特に、マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境が普及している現代において、API管理の重要性が際立っています。

Kongは2018年に、オープンソースソフトウェアKongの累計ダウンロード数が54百万回を突破したことを発表しました。同社のKong Enterprise製品は、100社を超える企業で導入されており、名だたる国際的ブランドや日本の企業がその顧客に名を連ねています。顧客の中には、フェラーリやSoulCycle、WeWorkなどがあり、テクノロジーが進化する中で、Kongの製品が多くの企業のソフトウェア開発に貢献していることがわかります。

今回の資金調達により、Kongは業界初のサービス管理プラットフォームの開発を進める予定です。このプラットフォームは、マイクロサービスを中心としたアプリケーションの中核となる情報管理機能を持つものです。特に、アジア太平洋地域やヨーロッパ市場における成長を目指し、オープンソースコミュニティへの投資も行うことが計画されています。

加えて、World Innovation Labの代田常浩氏は、「Kongと我々は、企業が直面する技術的な課題とその解決策について共通のビジョンを持っています。この投資によってKongのさらなる成長を期待しています」と語ります。

ソフトウェア開発の世界では、特に拡張性の高いマイクロサービスとクラウドネイティブ志向が進んでいます。IDCのレポートによると、2022年までに新しいアプリケーションの90%がマイクロサービス化され、また35%がクラウドネイティブになると予想されており、これは市場のバランスを大きく変える要因の一つとされています。

Kongは、単なるAPI管理にとどまらず、ビジネスの成長を加速させるためのプラットフォームを提供しようとしています。クラウドネイティブ、ハイブリッド、またはオンプレミスなど、異なる環境に対応し、柔軟かつ拡張性の高いAPI管理のニーズに応えています。

CEOのAugusto Marietti氏は、「Kongのミッションは、信頼性の高いプラットフォームを通じて現代の技術課題を解決することです。データが一箇所に留まらず、常に移動している現代、Kongはそのデータを効果的に管理しセキュリティを保つためのサービスプラットフォームを提供します」と強調しています。

Kong Inc.は、2017年に設立され、APIの管理とサービスライフサイクルの管理を手掛ける企業です。そのバックグラウンドには、マイクロサービス、コンテナ、サーバーレスといった次世代のソフトウェアアーキテクチャがあります。Kongは、企業や開発者が必要とする柔軟性、拡張性、パフォーマンスを提供し、マイクロサービスAPIの連携と管理を可能にしています。

このように、Kongの成長は単なる企業の進化にとどまらず、広くソフトウェア業界全体の未来を形作る重要な一歩だと言えるでしょう。今後の展開にも大いに期待が寄せられます。

会社情報

会社名
Kong Inc.
住所
251 Post St, 2nd Floor San Francisco, CA
電話番号

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