CloudflareとWizの統合でAIセキュリティが新たな局面へ
2026年4月14日、Cloudflare(クラウドフレア)は、AIセキュリティ領域をリードするWizとのパートナーシップを発表しました。この統合により、企業や組織のセキュリティチームは自社が運用するAIアプリケーション全体をより効果的に分析・保護する手段を手に入れます。
セキュリティの不安とその解決策
ご存知のとおり、現代の組織は迅速にAI技術を導入していますが、その一方で新たな脅威にも直面しています。チャットボットやAIによる検索機能など、多くのAI機能はプロンプトインジェクションや機密データ漏洩といったリスクを抱えています。このような中で、自社のウェブプロパティにどのようなAI活用が行われているのか、そしてそれに対するセキュリティがどれだけ機能しているのかを把握することが大きな課題です。
CISO(最高情報セキュリティ責任者)は、自社のAIおよびクラウドインフラがどのように運用されているかをより深く理解できる信頼できる情報源を求めています。CloudflareとWizの統合により、このニーズに応える強力なツールが提供されることになります。
二社の技術の融合
Cloudflareの「AI Security for Apps」は、アプリケーションに特化した脅威から守るためのガードレールを提供し、一方でWizの「Security Graph」は、AIアプリケーション全体を可視化し、セキュリティギャップを特定します。この技術統合により、企業はさまざまなAIエンドポイントを把握し、リスクを優先言語化することが可能になります。これにより、CISOは自社の大規模言語モデル(LLM)の可視化が実現し、適切なポリシー適用が行えるようになります。
Cloudflareの最高パートナー責任者、トム・エヴァンス氏は「AIは革新的な技術であり、数々のビジネスチャンスをもたらすものです。しかし、多くの企業がAIの導入に伴う問題に直面しています。この提携により、企業は迅速かつ安全にAIを活用できる環境を整備できます」と語ります。
新たなセキュリティ機能
このパートナーシップによって、企業には以下のような新しい機能が提供されます:
1.
シャドーAIの検出: 企業が知らずに使用しているAIエンドポイントを含め、全てのLLMを特定し、それに対するセキュリティ状況を把握。
2.
AIトラフィックのリアルタイム監視: すべてのリクエストを検知し、個人情報の漏洩や脅威に迅速に対応。
3.
機密データの流れの可視化: AIワークフロー内でのデータ処理を可視化し、重要な情報がどのように扱われているかを分析。
4.
ガードレールの検証: Cloudflareのアプリケーションセキュリティが実際に機能しているかを確認し、必要な修正を迅速に行う能力。
5.
修復の優先順位付け: リスクの高いエンドポイントを視覚化し、迅速に対応できるようにする。
これによって、企業は必要なシステムを変更したり、新たなエージェントを導入することなく、シームレスなセキュリティ体制を築くことが可能となります。Cloudflareのグローバルネットワークにおけるインライン処理により、最小限の遅延でAIセキュリティが強化されるのです。
まとめ
CloudflareとWizの統合は、企業がAIを安全に活用するための画期的な一歩です。エンドポイントの可視化とリスク管理の強化により、組織は急成長するデジタル環境に適応し、AIの利点を最大限に引き出す準備が整います。詳細については、Cloudflareの公式サイトをご覧ください。