新サービス「トラノテ ピットイン」始動
株式会社大都が運営する職人向けBtoB-ECサイト「トラノテ」が、新たに倉庫受取サービス「トラノテ ピットイン」を2025年12月9日から北海道札幌市で本格運用を開始する。このサービスは、現場で必要な資材を迅速かつ簡単に受け取れることを目的としている。
1. ピットインサービスの背景
これまで、現場で資材が不足した際、職人は現場を離れ、在庫を持つ実店舗を探して買い回る必要があった。また物量が増加する中で、物流業者による配達遅延も深刻な問題となっている。こうした状況を受けて、多くの職人から「取りに行くので、今すぐ欲しい」といった要望が多く寄せられた。そこで、株式会社大都はこのニーズに応えるべく「トラノテ ピットイン」を立ち上げた。
2. サービスの特徴
「トラノテ ピットイン」は、現場の職人が必要な資材を簡単に受け取れる倉庫引き取りサービスである。このサービスの特徴は次の通りだ。
- - EC上での在庫確認: オンラインで資材の在庫を確認でき、簡単に注文・決済が可能。
- - 迅速な受け取り: 受け取り拠点に到着すれば、わずか1分で資材を受け取れる。
- - レジ待ちなし: 物理店舗を回る必要がなく、レジでの長い待ち時間もない。
- - 現場への迅速な復帰: 職人が現場を離れている時間を大幅に削減し、効率的な作業をサポートする。
このサービス名は、カーレースのピットストップになぞらえ、迅速な補給をイメージして名づけられた。
3. 北海道でのトライアル運用と地域選定の理由
「トラノテ ピットイン」は、工場用副資材の専門商社・トラスコ中山株式会社の物流センター「プラネット北海道」にてトライアル運用を開始する。この地域での運用は、同社の主要な出荷拠点である大阪から北海道の現場への翌日配送が難しく、「今すぐ欲しい」というニーズが満たされていないことが理由である。地域密着型の「ピット」を設けることで、時間と距離のギャップを根本的に解決することを目指している。
4. 大都代表取締役のコメント
株式会社大都の代表取締役である山田岳人氏は、「北海道でのトライアル運用を通じて、本サービスの有効性を証明し、全国へ『ピット』拠点を拡大していく計画です」と語る。彼は25年前にこの会社に入社して以来、現場の職人たちからの「資材はどこにある?取りに行く」という問いに直接触れてきた。今後、「ピット」が全国に広がることで、職人たちの「今すぐ欲しい」という要望を解決し、従来の常識を覆すことを目指している。
5. 株式会社大都について
株式会社大都は、1937年に創業した工具問屋をルーツに持ち、2002年にEC事業に転換。現在は、DIY用品のECサイト「DIY FACTORY」を運営し、DIY文化の普及に寄与してきた。さらに、建築・建設・製造業の現場を支えるBtoB-ECサイト「トラノテ」を展開し、400万点以上の工具や資材を迅速に提供し、業界のサプライチェーン革新を図る大阪発の企業である。
企業情報
- - 代表者: 山田岳人
- - 創業: 1937年3月
- - 本社所在地: 大阪府大阪市生野区生野東2-5-3 大都ビル1F
- - 資本金: 51,210,000円
- - 事業内容: DIY・工具や資材領域のサプライチェーンプラットフォーム事業
- - 従業員数: 49名
- - 企業サイト: 株式会社大都
- - ネットストア: トラノテ