三井住友カードとヘルスケアテクノロジーズが発表した「CareCon」
三井住友カード株式会社とヘルスケアテクノロジーズ株式会社が、法人向けの健康経営支援パッケージ「CareCon」を2025年9月25日から提供することを発表しました。これにより、中小企業や個人事業主は、健全な職場環境を整えるための効率的なサポートを受けることが可能になります。
健康経営の重要性の高まり
近年、中小企業では少子高齢化や人材不足により、従業員の確保や離職・休職問題が深刻な課題となっています。このような環境の中で、健康経営に取り組む企業の数が急増しています。経済産業省によると、健康経営優良法人の申請は大幅に増え、2016年度には397件だったのが、2024年度には20,280件に達する見込みです。
この背景には、メンタルヘルスの問題があり、国は労働安全衛生法を改正し、企業にストレスチェックを義務付ける動きを進めています。これにより、企業は従業員の健康を積極的に守る必要に迫られています。
課題への対応
実際に、三井住友カードが行った健康関連アンケートでは、企業が健康経営に取り組む際に、費用対効果の不透明さや予算の制約、管理の手間といった障害が存在することが明らかになりました。そこで、両社は法人カードを利用する中小企業向けに「CareCon」を開発し、手間を省きながら手軽に健康経営を推進できるようにしました。
「CareCon」のサービス内容
「CareCon」パッケージでは、さまざまなサービスが提供されます。
- - ヘルスケアアプリ「HELPO」: 医療者による24時間365日のサポートが受けられ、従業員が健やかに働くための環境を提供します。
- - 健康経営サポート: 健康経営の取得に必要なセミナーや健康コラムの配信など、基本的な取り組みを支援します。
- - ストレスチェックおよびメンタルカウンセリング: ストレスチェックと医師面談をセットで提供し、従業員が心理的に健康でいられるようサポートします。
- - 商品付帯保険: 就業時間外のケガを補償する保険も用意されており、従業員の安全に寄与します。
これらのサービスは、三井住友カードのオーナーズ会員に向けて提供され、導入が容易であることが特徴です。
今後の展望
「CareCon」の導入によって、法人企業全体の健康経営支援が強化されることが期待されています。また、同パッケージはSMBCグループのデジタル総合金融サービス「Trunk」に組み込まれる予定で、これにより健康経営優良法人認定取得への道筋が視覚化され、さらなるサービス向上が見込まれます。
このように、三井住友カードとヘルスケアテクノロジーズは、今後も連携して中小企業のための経営支援を進めていく方針です。企業運営において、健康経営は欠かせない要素となりつつあります。それに伴い、健康的な職場環境の整備と、従業員の健康維持が企業の持続可能性に貢献することとなるでしょう。
会社概要
ヘルスケアテクノロジーズ株式会社
設立: 2019年5月
所在地: 東京都港区芝二丁目28番8号
代表者: 鴻池 大介
事業内容: ヘルスケア事業
三井住友カード株式会社
設立: 1967年12月
所在地: 東京都江東区豊洲二丁目2番31号
代表者: 大西 幸彦
事業内容: クレジットカード業務、その他決済業務、ローン業務、信販業務