高砂製作所が新技術ブランドMEDTを公開
日本の通信機器メーカーであるアンリツ株式会社のグループ企業、高砂製作所はこのたび、新たな技術ブランド「MEDT(Mutual Energy Drive Technologies)」を発表しました。これは高砂製作所の強みである高電圧、大電流、大容量のエネルギーを柔軟に制御する革新的な技術を基にしたブランドです。MEDTは、相互にエネルギーを融通する技術を意味し、多様な大容量エネルギー制御を実現するための特異なテクノロジーです。
MEDTの特長
MEDTの技術は、以下の4つの要素から成り立っています。
1.
大容量電力制御:大きな電力を安全に扱うことができる能力。
2.
高精度・高速の電圧・電流制御:迅速かつ正確な電流の制御が可能です。
3.
双方向内部絶縁型DC/DCコンバータ:エネルギーの流れを双方向に操作できる技術。
4.
電源応用制御:特定の用途に特化した電源管理が実現できます。
これらの要素が組み合わさることで、高砂製作所はフレキシブルで動作範囲の広い電源ユニットの高度な制御を実現しています。
ロゴに込めた想い
MEDTのロゴマークには、企業の情熱と高い技術力が象徴的に表現されています。「E」の部分を構成する赤いラインは、高砂製作所がこれまで築いてきたハイレベルな技術と社員の努力の結晶であり、このブランドが最高級の製品であることを示しています。さらに、このロゴは常に挑戦を続ける企業の意志をも象徴しています。
今後の展開
高砂製作所は、MEDTのテクノロジーを搭載した新商品である「電力回生型双方向直流電源 RZ-XA」の発売も計画しています。また、ブランドサイトでの様々な情報を随時提供していくことで、顧客との接点を深めていく方針です。
環境への配慮
近年、温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みが世界的に拡大しています。高砂製作所は、化石燃料に依存しないゼロエミッションを実現するため、さらに進化する電動化シフトや再生可能エネルギーの活用に向けて、MEDTを用いた製品群を拡充していく考えです。これにより、社会の持続的な成長に寄与していく意向です。
アンリツの経営計画
同社の親会社であるアンリツも、EV(電気自動車)やバッテリー市場を成長戦略の一環として捉えており、中期経営計画「GLP2026」において、これらの新興分野での成長加速を掲げています。高砂製作所が持つ高度なエネルギー制御技術を用いて、EV開発の試験用電源を提供し、自動車メーカーのEVシフトに対応していく予定です。
高砂製作所について
高砂製作所は、1950年に設立されて以来、電源機器や通信機器を手掛ける企業です。自動車産業から電子機器メーカー、研究機関に至るまで、広範な分野にソリューションを提供しています。業界内でも屈指の技術力を誇る同社は、これからも社会と共に持続可能な成長を目指し、顧客のニーズに応え続けていきます。