新たな電力需給調整
2025-04-30 15:50:24

太陽光発電の電力需給調整を実現する「上げDR」新提案

太陽光発電の電力需給調整を実現する「上げDR」新提案



カゴメ株式会社は、再生可能エネルギーの活用を推進する新たなプロジェクト「上げDemand Response」(上げDR)を発表しました。この取り組みは、太陽光発電による電気の需給バランスをより効果的に調整することを目的としており、2025年4月から茨城工場にて実施されます。

何が「上げDR」を必要とするのか



太陽光発電の普及が進む中、その供給量は日中にピークを迎えることが多いため、供給過多が発生するリスクも高まっています。このような状況においては、電力会社が出力抑制を行うことがありますが、これでは再生可能エネルギーの可能性を最大限に生かすことができません。そこで、供給量と需要量を調整する方法として「上げDR」が注目されています。

「上げDR」の仕組み



上げDRは、電力会社からの要請に応じてユーザーが電力の需要を増やす取り組みです。具体的には、小売電気事業者である株式会社グローバルエンジニアリングや電気取次事業者のReivalue株式会社と連携し、特定の日や時間帯において茨城工場のアイスビルダー(氷蓄熱式冷却水製造装置)を活用してデマンドレスポンスを実施します。

アイスビルダーは、本来夜間に蓄熱を行っていましたが、今後は任意の時間で稼働できるように変更され、昼間の電力需要の約12%を移行させることが可能になります。この調整により、電力供給の安定化が図られ、結果として再生可能エネルギーのさらなる普及へつながると期待されています。

エネルギーの未来に向けた一歩



この取り組みは、カゴメの再生可能エネルギー関連のプロジェクトの中での重要な一環です。カゴメは過去数年にわたり、様々な工場において太陽光発電パネルを設置し、また購入電力を再生可能エネルギーに切り替えるなど、エネルギーの持続可能な利用を進めてきました。2025年には、上げDRのデモンストレーションによって実際の運用についてのさらなる研究が進められる予定です。

カゴメは今後も他の工場においても蓄電池や冷凍機制御等を活用したDRの検討を行っていくとしています。

クリエイティブでサステナブルな未来を



再生可能エネルギーの利活用が進む中で、供給量と需要量のバランス調整を適切に行うことは、サステナブルな社会の実現に向けた重要な要素です。カゴメの「上げDR」プロジェクトは、電力の未来を大きく変える可能性を秘めており、他の企業や業界にも影響を与えることでしょう。今後の展開に目が離せません。


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会社情報

会社名
カゴメ株式会社
住所
愛知県名古屋市中区錦3-14-15
電話番号
052-951-3571

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