サイバーポートの新機能追加で業務効率が向上
令和7年10月、国土交通省が運営するサイバーポートに新たな機能が追加されます。これにより、北海道と本州を結ぶ重要な港湾での混載貨物を扱うCFS倉庫への問合せが大幅に効率化される見込みです。この取り組みは、港湾全体の生産性向上を目指しており、特に株式会社宇徳が展開する東京フレートセンターと本牧CFS倉庫での運用が対象となります。
これまでの問題点
従来、CFS倉庫では入庫確認や保管料について、電話やメールでの対応が一般的でした。これにより、業務が煩雑化し、効率が低下する原因となっていました。特に、双方のシステムが連携していないため、情報の二重入力や確認作業に時間がかかることが多く、これらの課題解決が求められていました。
新機能の特徴
新たに導入される機能では、輸出業務における入庫確認と輸入業務における保管料の問合せが可能になります。これにより、利用者はサイバーポートのオンラインプラットフォームを介して、24時間体制でCFS倉庫への各種確認が行えるようになります。
- - CFS入庫確認機能(輸出): 自社システムからの入庫確認が可能となり、二重入力が減少。後続業務へのデータの活用も期待されています。
- - CFS問合せ機能(輸入): 保管料の金額が自動で計算され、電話による確認作業が削減されます。
特に、東京フレートセンターでは毎月約2600件の入庫確認が行われており、この機能導入による自動化が業務を大きく変えるでしょう。
期待される効果
この新機能のリリースにより、海貨業者及びCFS倉庫業者双方にとって業務の効率化が実現します。無駄な手間を削減することができるため、従業員がより重要な業務に集中できる環境が整います。また、問い合わせ対応時間の短縮は、顧客満足度の向上にもつながると期待されています。さらには、港湾地域の生産性向上にも寄与することとなるでしょう。
今後の展開
新機能のリリースに向けて、株式会社宇徳は順次、CFS倉庫を利用する海貨業者に対して詳細な利用方法を案内する予定です。利用を希望する場合は、サイバーポートのポータルサイトから申請が必要となります。
このように、サイバーポートの新機能は、業界全体にわたる業務効率の向上に寄与し、さらなる発展を促進することでしょう。