早稲田大学インパクト・キャピタル株式会社の設立
早稲田大学の名を冠したベンチャーキャピタル、
早稲田大学インパクト・キャピタル株式会社(WIC)が新たに設立されました。この新しいVCは、未来のテクノロジーと人文・社会科学を融合させ、社会課題の解決に向けた投資を行うことを目指しています。この取り組みは、現在の社会状況や未来の展望に対応し、深い人間的視点でのイノベーションを追求する試みです。
WICの設立背景と目的
早稲田大学は2050年に向けて「世界人類に貢献する大学」を目指しており、その中で社会課題解決を重視しています。従来の
早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)では、ディープ・テック分野の投資を行ってきましたが、この度新たに設立されたWICでは人文・社会科学に基づくアプローチを取り入れ、より広角な視点からの課題解決を図ります。WICの目標は、より良い社会の構築に貢献することであり、特に教育格差や医療アクセスの問題に焦点を当てています。
AI時代における人間性の再考
近年、AI技術が急速に進展している中、人間性や経験がますます重要となっています。WICはこの認識をもとに設立され、テクノロジーと人文・社会科学を組み合わせることで、社会的な問題に対処する新しいアプローチを模索しています。AIが進化する現代においてこそ、人間同士の感情や経験がキーとなると考えられています。WICはこの過程で発生する各種社会問題を解決するため、倫理的な経営者との連携を重要視してます。
WICが追い求める「社会的幸福」
WICの注目すべきポイントとして、「社会的幸福(Social Wellbeing)」を追求する姿勢があります。これは単なる財務的利益に終わらず、人間およびその周囲の社会全体の幸福を考慮するものです。WICでは、「選択の自由」や「貢献機会の公正」、「共感とリスペクト」、「心の健康と充実」といった4つの要素に基づき投資先の影響力を評価し、その結果をもとに持続的な監視を行っていく予定です。
新しい資本主義に向けた良い利益の創出
WICでは、インパクト投資の手法を取り入れた投資を行います。投資の成果を単なる財務的リターンに留めず、社会的インパクトの創出においても成功を収めることを目指します。これを可能にするために、早稲田大学の大学の知見を活用し、社会のニーズに応える企業の育成に取り組みます。「良い利益(Good Profit)」として知られるこの概念は、「社会問題の解決からもたらされる利益」として考慮されており、社会的課題を解決することで自らも成長するモデルを構築しています。
WICの今後
今後、WICはディープ・ヒューマニティの理念のもと、社会的幸福の促進に資するイノベーションを追求していくとしています。人文・社会科学の知見を活かしながら、持続可能な社会を作るための具体的なアクションを進めることで、資本主義における新しい光を見出すことを期待されています。大隈重信公の言葉を胸に、WICは社会への貢献と投資の両立を果たす新たな道を切り開くことでしょう。