窪田製薬、スターガルト病治療薬の提携へ意向表明書を締結
窪田製薬ホールディングス株式会社(以下、「当社」)の子会社であるKubota Vision Inc.は、フランスのLaboratoires KÔLとの間で、スターガルト病治療薬「エミクススタト塩酸塩」に関する提携可能性を模索するための意向表明書(LOI)を締結したと発表しました。この新たな提携は、商業化合作の一環として重要な意義を持ち、両社の協力により新薬の完成へと近づくことが期待されています。
スターガルト病とは?
スターガルト病は、視力低下を引き起こす遺伝性疾患であり、特に若年者に多く見られます。ABCA4遺伝子の変異が要因とされ、光受容体のダメージが徐々に進行し、最終的に失明に至るケースもあります。この病気には、視野の欠損や色覚異常など、多様な症状が現れるため、治療法の確立は急務とされています。
提携の概要
今回の提携について、LOIにおいては、以下のような目的と協議項目が示されています。
1.
目的:
- スターガルト病治療薬「エミクススタト塩酸塩」に関する協業の可能性を評価。
2.
協議範囲:
- 販売権や独占権にかかるライセンス契約。
- 知的財産権及び機密情報の取り扱い。
このLOI自体は法的拘束力を持たないものの、今後の契約交渉において重要な基盤となる展開です。当社は、2025年12月に具体的な契約内容を進めることを目指しており、次のステップへと進んでいきます。
互いの役割
提携においては、Kubota Vision Inc.が「エミクススタト塩酸塩」の原材料の調達や製造を担当し、Laboratoires KÔLが製造以外の業務を担います。この協業は、研究開発の専門性を持つ両社が強力に結びつき、視覚サイクルに関連する新たな治療法の開発に寄与することが期待されています。
両社のコメント
窪田製薬の代表取締役会長、社長兼CEOの窪田良氏は、「KÔL社との提携が視力を守るための重要な一歩であり、共通の使命に基づいたパートナーシップと考えております。」と話しました。
一方、Laboratoires KÔLのCEOソフィー・モメージュは、「Kubota Vision社との協業によって世界中の患者に新しい治療法を届けられることを嬉しく思います。これは、スターガルト病に対する有効な治療方法を開発するために非常に重要な一歩です。」と表明しています。
エミクススタト塩酸塩について
エミクススタト塩酸塩は、視覚サイクルをモジュレートすることにより視覚関連の有害な副産物を減少させる可能性がある新薬です。視覚サイクルにおいて、光受容体は特定の酵素の働きによって電気信号を作り出しますが、エミクススタト塩酸塩はその過程を抑え、有害物質の蓄積を抑制する効果が期待されています。
まとめ
今回の提携により、窪田製薬とLaboratoires KÔLは医療分野での革新を期待されており、今後の展開に注目が集まります。両社が手を組むことで、待望の治療薬の誕生へと近づくのではないでしょうか。患者、医療機関、そして医療技術の発展に寄与するこの取り組みは、視覚の未来に明るい光をもたらすかもしれません。