地域とつながるリトリートハウス～波と月～、東京建築賞受賞の快挙

地域とつながるリトリートハウス～波と月～

茨城県大洗町に位置する「地域とつながるリトリートハウス～波と月～」が、最近開催された「第51回東京建築賞」において、リノベーション賞と一般部門一類の優秀賞を手に入れました。この受賞は同ハウスが実施した建物の改修と活用が、地域との関係性やデザインにおいて高く評価された結果です。

建築賞の意義

「第51回東京建築賞」は、東京都建築士事務所協会が主催するもので、優れた建築作品を表彰することで建築技術の発展や地域文化の向上を促すことを目的としています。1974年から続く本賞は、過去に多くの話題作や重要な作品が受賞しています。今回の受賞により、波と月は地域の新たなシンボルとしての役割を果たすことが期待されています。

建物の特徴

「波と月」は、以前酒屋として利用されていた木造二階建ての店舗併用住宅をフルリノベーションした複合施設です。1階には「CAFE & CHINESE KURAGE」という飲食店があり、地元産の食材を生かした創作中華料理を楽しむことができます。一方、2階は1日一組限定のお客様を受け入れる宿泊施設で、和室や建具を活用した独自の設えが特徴です。ゆったりとした大洗の時の流れを楽しむことができる完璧な場所です。

こだわりのデザイン

建物の外壁には「もらい錆」と呼ばれる技法が取り入れられており、周囲の環境と調和するように意図的に錆付けが施されています。この手法は、リノベーションの際に地域の景観に融合し、現代的でありながらも温かみが感じられる仕上がりを実現しました。受賞の理由には、地域の多様な課題へのアプローチが含まれており、大洗町のコミュニティ拠点となる期待もあるとのことです。