東京都墨田区に本社を構える東武トップツアーズ株式会社が、新たに展開する「地下河川を歩くアドベンチャー体験コース」を発表しました。このコースは、首都圏外郭放水路における治水機能を理解しながら、実際に地下河川を歩くことができる新しい体験を提供します。2024年4月16日に実施予定で、すでに初回の予約は締め切られていますが、次回は2025年5月14日に開催される予定です。
この新コース発表に先立ち、先日行われたマスコミ向けデモツアーでは、報道関係者らがこれまで公開されていたスポットに加え、新たに開放された第3立坑と地下トンネルを訪れました。また、ツアーのスタートに際して「防災コンシェルジュ」認定式が実施され、案内を行う職員たちが資格を得ることで、一層充実した情報提供が期待されます。
さらに、今回のデモツアーでは、多くの外国人観光客の参加を想定し、スマートカルチャーゲートウェイ株式会社と連携した多言語翻訳システム「VoiceOn」がテスト的に導入されました。このシステムは、スマートフォンやPCを通じて複数の言語に同時に対応できるため、国際的な参加者にとっても利用しやすい環境が整います。具体的には、最大21言語に対応し、アプリのインストール無しにブラウザで使用可能な点も特徴的です。
見学の内容は、防災の重要性を体感できるもので、干ばつや洪水といった自然災害についての理解を深めることができます。参加者は、ただの観光ではなく、災害への理解を深め、自らの防災意識を高めるという目的を持ってこの体験を楽しむことができるのです。特に「災害の自分事化」を目指して、参加者が楽しみながら防災知識を得られるような設計がなされています。
今後も東武トップツアーズ株式会社では、首都圏外郭放水路を活用した防災ツーリズムを推進していく構えです。この取り組みを通じ、特に子供から大人まで、幅広い年齢層が楽しく学べる機会を提供し、最終的には10万人の人々が防災意識を高めることを目標としています。これからも地元住民や観光客を対象にしたさらなるイベントが期待される中、地下河川を探索しつつ防災を学ぶアドベンチャーは、より多くの人々に新たな体験を提供していくでしょう。
詳細は、首都圏外郭放水路見学会の公式ウェブサイトをご覧ください。