デクセリアルズ、MI-6の「miHub®」を導入し研究開発の革新へ

デクセリアルズが推進する研究開発の革新

デクセリアルズ株式会社は、MI-6株式会社が提供するマテリアルズ・インフォマティクス（MI）プラットフォーム「miHub®」を2023年に導入しました。これにより、デジタルデバイスやスマートフォンなどに必要な機能性材料の開発プロセスを大幅に効率化することを目指しています。特に、開発のスピードと品質を確保することが急務であると認識した背景がありました。

導入背景

デクセリアルズでは、様々なデジタル技術が急速に進化している中、他社に先駆けて高品質かつ独自性のある素材を迅速に市場に提供する必要性を感じていました。そのためには、従来の方法では限界があると考え、開発プロセスの効率化と脱属人化を図るために「miHub®」の導入を決定しました。

オプティカルソリューション事業部の高田様は、「先人たちの経験やデータを若い世代の研究者に活かしてほしい」という思いから、MI活用に強い意欲を抱くようになったと語ります。これは過去の失敗を繰り返さないための重要な一歩です。

導入過程での苦労

しかし、初めはAIやデータ活用に対して社内に抵抗感があったと高田様は振り返ります。現場の理解を深めるために、目標設定をし、関係者とのコミュニケーションを重視しました。このような取り組みが成功のカギを握ったといえるでしょう。

MI活用の成果

「miHub®」を導入した成果も顕著です。過去の開発製品のデータを活用した結果、従来は2年かかっていたテーマが2カ月で完了するという劇的な短縮が実現しました。加えて、今まで気づいていなかった重要な知見をデータ分析から発見することができ、さらなる研究開発の飛躍に繋がっています。

このように、デクセリアルズは「miHub®」を通じて、組織全体の知識を効率良く共有し、高度な研究開発力を持ったチームへと進化しています。