ウールマークプライズの受賞
2019-02-19 14:00:53

ウールマーク・プライズ2019受賞者に選ばれたエドワード・クラッチリーとコロボスの功績

2019年インターナショナル・ウールマーク・プライズ受賞者



2019年のインターナショナル・ウールマーク・プライズで、イギリスのデザイナーエドワード・クラッチリーとアメリカのブランドコロボスがそれぞれメンズウェア部門とウィメンズウェア部門で栄冠に輝きました。このアワードは、ウールの重要性や魅力を再評価するための国際的なプラットフォームとして多くの注目を集めており、今回の受賞は彼らのクリエイティビティと革新性が高く評価された結果です。

受賞者の背景と作品の特徴



エドワード・クラッチリー



エドワード・クラッチリーは、そのユニセックスレーベルを通して、職人によるテキスタイルへの深い敬意と理解を表現しています。彼の作品は、伝統的な素材とサブカルチャーの融合を図ったものであり、独特のフォルムやシルエットを創出しています。今回のコレクションには、バイカージャケットや18世紀のフロックコート、さらに京都の伝統的な絞り染め技法が用いられ、これらがアメリカのアイデンティティであるカウボーイの要素と見事に融合しています。

エドワードは受賞の際、「この優勝は私の人生を変えるものです。この機会を通じて、現代的なアプローチで職人の技術が如何に受け入れられるかに注目しました」と語りました。100%メリノウールを使用した彼のコレクションは、職人の技を生かしつつ現代的な視点も取り入れているのが特徴です。

コロボス



また、ウィメンズウェア部門で受賞したのは、マイケル・コロボスとニコル・コロボスの夫婦が手がけるブランド「コロボス」です。彼らのデザインは、クラシックなスポーツウェアやワークウェアの要素を取り入れながらも、現代的な感性を反映させたもので、その美しさと機能に優れた魅力を持っています。特に注目されているのは、超軽量のウール素材を使った製品で、その持続可能性への配慮が審査員たちに高く評価されました。

マイケル・コロボスは、受賞後のコメントで「私たちの目標は、サステナブルでありながらもラグジュアリーなコレクションを作り上げることです。全ての製品はリサイクルを徹底しており、環境にも配慮しています」と述べました。

審査のプロセスと意義



今回の授賞式はロンドンのリンドリーホールで開催され、著名な審査員たちが集まりました。ノミネートされた12人のデザイナーは、世界中から選ばれ、彼らの作品が審査されました。審査員の一人であるアルベール・エルバスは「今日集まったデザイナーたちは、ファッションが世界中でどのように発展しているかを示してくれます」とコメント。各国のデザインが集まる中で、さまざまな文化の影響を受けた作品が高く評価されました。

受賞者となったエドワード・クラッチリーとコロボスには、それぞれビジネス拡大のための支援金が贈られ、さらに業界のメンターサポートが提供されることが決まっています。これにより、彼らのデザインの可能性が広がることが期待されています。

まとめ



インターナショナル・ウールマーク・プライズは、未来のファッションリーダーを発掘する特別なプログラムです。受賞者たちの作品は、ウールの持つ無限の可能性を示し、観客に新たなインスピレーションを提供しています。これからも、この賞が新進デザイナーにとっての大きな支えとなり、ファッション界に革新的な風を吹き込むことを期待しています。

会社情報

会社名
THE WOOLMARK COMPANY PTY LTD
住所
東京都港区南青山3-2-5南青山シティビル6F
電話番号

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