自動走行型アームロボットによる新しいトマト収穫の未来
株式会社スマートロボティクスが、ビニールハウス内で自動走行型アームロボット「トマト自動収穫ロボット」の実証実験を開始しました。このプロジェクトは、農業の中でも特に人手を要する収穫作業の効率化を図ることを目指しています。
ロボット開発の背景
農作業における収穫は、その作業量の約半分を占めると言われています。そのため、労働力不足の解消と効率的な作業の促進が求められています。当社は2018年11月に自動野菜収穫ロボットの企画及び設計開発に着手し、特に収穫が難しいミニトマトに焦点を当てました。ミニトマトは、果実が鈴なりに実り、傷つきやすくサイズも小ぶりであるため、収穫作業が厄介です。
ロボットの概要
当社の開発した収穫ロボットは、ハウス内を自動的に移動し、ヘタを取りカゴにミニトマトを集める役割を果たします。その技術的背景として、カメラや距離センサーを用いたディープラーニングによる画像認識があり、これによりトマトの認識やサイズ判別、収穫の判断を行います。特にロボットハンドの設計は自社で行い、その技術は現在特許申請中です。実際、2019年3月に行った実験では、ミニトマト1個を約15秒で収穫する能力を確認しています。
今後の展望
今後の目標としては、量産に向けたコストダウンや自動走行機能の改良、昼夜を問わず高性能な認識機能の向上に取り組む予定です。2020年春の実用化を目指しており、生産者にとっても初期投資の負担が少なくなるよう、収穫時期のみのレンタルサービスを考えています。
会社概要
株式会社スマートロボティクスは、東京都千代田区に本社を構え、2016年に設立された企業です。代表取締役は岡本成正氏で、資本金は約109百万円。ロボット関連製品の開発・販売を行い、ハードウェア及びソフトウェアの両面から幅広い技術を提供しています。詳細は公式ウェブサイト
https://www.smartrobotics.jp/ を参照ください。
お問い合わせ
本件に関する質問は、株式会社スマートロボティクスの広報担当までご連絡ください。E-Mail:
[email protected]
この新たなトマト収穫ロボットが農業にどのような影響をもたらすのか、今後の進展に注目です。