マクニカとクラシエの連携
2025-09-29 16:46:22

マクニカがクラシエに製造現場DXサービスを導入し新たな改善体制を構築

マクニカがクラシエに製造現場DXサービスを導入



株式会社マクニカ(神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将)は、クラシエ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:草柳 徹哉)の高岡工場に対して、製造現場DXサービス「DSF Cyclone」を導入したと発表しました。

背景


クラシエの高岡工場では、漢方薬の需要が急増しており、従来の生産方法や設備投資だけでは対応が難しくなっています。すでに製造設備とシステムは連携していましたが、データはリアルタイムに表示されていたものの、記録が残らないため、改善に必要な情報が蓄積されていないという課題がありました。さらに、設備の停止理由を示す信号が不足し、現場作業者の判断やフィードバックも記録する仕組みが求められていました。

このような状況を受けて、マクニカはDSF Cycloneを導入。コストと運用負担を抑えつつ、人の判断も含めたデータの収集、可視化、改善支援を一貫して行えるシステムを提供し、現場の知見とデータを融合させ、継続的な改善が可能な“考える現場”の実現を目指しました。

導入効果


1. データ駆動型の改善活動
製造現場で収集したデータの活用により、リアルタイム監視で設備の状態を即時に把握可能に。具体的で納得感のある改善策が迅速に実施でき、判断スピードが大幅に短縮され、異常検知から復旧までのプロセスが劇的に改善されました。これにより、安定稼働が実現し、さらなる効率化が図られています。

2. 作業者主体の“考える現場”文化の醸成
現場作業者の意見やコメントが増え、「指示待ち」から自発的な問題解決への意識変革が進展。改善会議ではデータに基づく情報の共有が行われ、現場メンバーの主体性も高まりました。この文化は、組織全体の改善力を強化し、継続的な生産革新を促進する基盤を築いています。

3. スマート工場基盤の整備
DSF Cycloneを利用したデータ可視化・分析環境は、高岡工場内の複数の製造ラインに展開され、導入効果が実証されました。これにより、各拠点でのデータ収集が統合され、全社的なスマート工場推進の基盤が構築されています。リアルタイム監視や自動集計の導入により、改善活動のスピードと精度が飛躍的に向上しました。

マクニカは、現場の課題に寄り添い、未言語化の潜在的問題にも丁寧に支援を行いながら、データの収集から可視化、活用方法に至るまで一貫してリードしてきました。このようなアプローチが、改善活動の質とスピードを向上させ、作業者の行動変容を促進しています。

今後の展望


高岡工場では、製剤工程においてもDSF Cycloneによる可視化範囲を拡大する計画があります。最終的には、各製造設備の稼働情報をリアルタイムに把握できる「見える工場」を目指しており、クラシエ全体としても各工場の情報をバーチャルに結びつけ、課題の全社的な解決を目指してスマート工場の推進を進めています。マクニカは、クラシエのスマート工場推進を継続的に支援し、さらなる進化を遂げることでしょう。

詳細情報


DSF Cycloneは、製造現場のデータを駆使して生産効率を最適化するためのシステムです。データの収集から利活用までを一つにまとめており、工場全体への展開が容易です。詳細については、マクニカの公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社マクニカ
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