キンコーズ・ジャパン株式会社が川崎市立平間小学校と連携し、持続可能な社会の実現に向けたSDGs教育を推進しています。この取り組みは、同社の「地域のパートナーとなり、地域社会の発展を目指す」というマテリアリティのもとで展開されており、特に6年生の児童たちを対象に一年間の共創活動を行いました。
SDGs教育の活動内容
このプロジェクトでは、SDGs目標4(質の高い教育をすべての人に)を中心に、他にも7つの目標に重点を置き、地域との結びつきを強めることを目指しました。具体的には、児童たちがモノづくりや福祉貢献を通じて学びを深めたり、自らのブランドを創設したりすることで、実際の社会貢献の一端を体感することができました。
授業への参加
5月から12月にかけて、キンコーズ・川崎駅前店のメンバーが平間小学校で授業を行いました。授業では、サステナビリティやアップサイクルの知識、福祉支援をテーマに、児童たちがオリジナルブランド「Hirama's」の立ち上げに取り組みました。7月には、児童たちが実際に店舗を訪問し、印刷の工程について学ぶという貴重な体験も行いました。
グッズ企画と販売体験
さらに、児童たちはキンコーズの印刷工程で出た廃材を利用するグッズの企画にも参加しました。このグッズは福祉施設と連携し、実際に制作が行われました。彼らは地域のイベントで自ら企画したアイテムの販売を体験し、呼び込みや接客までを自ら行うことで、実践的な職業体験を得ました。
成果と今後の展開
3月には、卒業を控えた6年生による卒業報告会「はばたきの会」が実施され、共創活動の成果を発表しました。この日は、共に活動した企業も招かれ、児童たちは感謝の気持ちを伝えました。イニシアティブを通じて、キンコーズも子どもたちの成長を見ることができる貴重な機会となりました。
今後、キンコーズは地域とのつながりをさらに強化し、より多くの子どもたちに学びの機会を提供していく意向です。川崎市のプロバスケットボールチーム「ブレイブサンダース」との連携を通じて、マスコットキャラクターを用いたグッズ制作や販売も行いました。このように、地域企業との協力を通じて、教育と地域のつながりを深める活動を促進していきます。
キンコーズの理念
キンコーズ・川崎駅前店は、開店以来「地域に密着した店舗」を目指しており、学生支援や地域団体とのコラボレーションも積極的に行っています。川崎市SDGs登録・認証制度では「かわさきSDGsゴールドパートナー」として認証を受け、この社会貢献活動を続けています。子どもたちの学びを支え、地域社会の一員として、持続可能な社会の実現に向けて活動していきます。
キンコーズは2020年に「サステナブルな社会の実現に貢献する」とのミッションを掲げ、企業価値向上のための課題にESG観点から取り組み、サステナビリティ経営を進めています。今後も今回の取り組みを通じて、新たな教育の機会を作り出し、地域とのつながりを深めていく計画です。