2025年の検索ツール利用状況を探る
LIDDELL株式会社は、人を基軸としたマーケティングを展開する企業として、2025年における検索ツールの利用状況についての調査を実施しました。今回の調査では、SNSや検索エンジン、AIなど複数のツールの利用状況をインフルエンサー135名を対象に分析しました。
インスタグラムが検索ツールとしての主力に
調査の結果、最も多くのインフルエンサーが情報検索に使用すると回答したのはインスタグラムで、51.1%が「最も頻繁に利用するツール」として選びました。これは、Instagramが持つ直感的な情報収集や視覚的なアプローチが魅力的であり、特に体験に基づいた情報が好まれていることを示しています。次いで、Googleが約30%、Yahoo!が3位という結果になり、依然として検索エンジンも根強い人気を誇っています。
AIの登場とその限界
一方、AI(ChatGPTやGeminiなど)の使用は0.7%とわずかですが、数名の回答者が検索ツールとしての利用を挙げています。現時点でAIは主に「生成する」や「相談する」といった用途での使用が多く、情報検索においてはまだ一般的というには至っていないようです。しかし、将来的にはAIが検索ツールとしてのシェアを高める可能性も伺えます。
検索目的に応じたツールの利用
また、「情報検索で2番目に利用頻度が高いもの」としてはインスタグラムが首位を保持しており、次にX(旧Twitter)が21.5%の支持を得ています。ユーザーは即時性のある情報を求める傾向があり、リアルタイムでの情報収集にXを活用している様子が見受けられます。
さらに、情報検索で3番目に多く利用されているのはYouTubeで14.1%。これは、YouTubeがHOWTO動画や深掘り情報に特化した性質から、他のツールで得た情報をさらに掘り下げる際に頻繁に活用されていることを示しています。
SNSの特性と情報検索の関係
今回の調査から見えてきたのは、SNSが単なるコミュニケーションツールだけでなく、情報検索においても重要な役割を果たしているということです。特定のSNSごとに異なる強みがあり、情報の特性に応じた活用がされていることが明らかになりました。
- - インスタグラムは、体験情報を集めやすく視覚的な情報を重視した検索が行われる。
- - Xは、リアルタイムの情報収集に特化しており、即時性が求められる場面で多用される。
- - YouTubeは、視覚的な教材やHOWTO検索としての利用が進んでおり、詳細な説明が求められる場合に活用される。
また、7位には「人」との情報交換が入るなど、オフラインでの口コミも依然として重要視されています。情報の信頼性を求めるユーザーにとって、リアルな人間関係を通じた情報収集は欠かせないようです。
今後の展望と調査の意義
この調査はインフルエンサーにとって非常に重要な情報収集の手法を理解するためのデータを提供します。現在の情報検索では、目的に応じたツールの使い分けがなされており、ユーザーはタイパ(時間対効果)の良い方法で情報を取得していることが分かりました。
リデルは今後もSNSやインフルエンサーについて継続的に観察し、マーケティングに役立つ情報を発信していく予定です。
調査概要
- - 調査期間 : 2025年1月17日〜1月19日
- - 調査対象 : LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE(LIW)登録インフルエンサー50,000人からの有効回答者135名
- - 平均フォロワー数 : 3万人
- - 調査方法 : オンライン
- - 男女比率 : 男性2割、女性8割
- - 平均年齢 : 32歳
今回の調査結果は、今後のマーケティング戦略において非常に価値のある示唆を与えるものとなるでしょう。