生成AIとIoTで省エネ空調
2024-11-18 10:35:30

生成AIとIoTで空調制御革命!三菱電機とソラコム、国際会議で研究成果を発表

生成AIとIoTがオフィス環境を変える!三菱電機とソラコムの革新的研究成果



2024年11月、中国杭州で開催された国際会議「BuildSys 2024」で、三菱電機株式会社と株式会社ソラコム、そして株式会社松尾研究所による共同プロジェクト「IoT × GenAI Lab」が大きな注目を集めました。発表されたのは、生成AIを活用したオフィスビルにおける空調制御システムに関する研究成果です。

この研究では、オフィス環境におけるHVAC(空調制御)システムの最適化を目指し、「Office-in-the-Loop」システムが開発されました。これは、オフィス内の温度、照度、レイアウト、従業員の配置といった様々な環境パラメータをリアルタイムで収集し、それらを生成AIモデルへの入力データとして活用するという画期的なアプローチです。

さらに、従業員の快適性に関するフィードバックも収集。AIモデルは、このフィードバックデータも学習することで、より人間に寄り添った快適な環境制御を実現します。その結果、従来のシステムと比較して、電力消費を最大47.92%削減、そして快適度を26.36%向上させるという驚異的な成果を達成しました。

ソラコムの貢献:IoT技術がデータ収集を支える



このプロジェクトにおいて、ソラコムはIoT(Internet of Things)技術の専門家として重要な役割を果たしました。生成AIによる分析に必要なデータを設計し、それらのデータを収集するためのIoTシステムを実装しました。正確でリアルタイムなデータの収集こそが、AIモデルの精度を高め、高い省エネルギー効果と快適性向上を実現する鍵となりました。

三社によるシナジー:未来のスマートオフィス像



三菱電機、ソラコム、松尾研究所の三社はそれぞれの専門性を活かし、この画期的なシステムを開発しました。三菱電機の空調制御技術、ソラコムのIoTプラットフォーム、そして松尾研究所のAI技術という強力な組み合わせが、この素晴らしい成果を生み出したのです。この成功は、企業間の連携が革新的な技術開発を加速させることを示す好例と言えるでしょう。

未来への展望:持続可能な社会への貢献



「Office-in-the-Loop」システムは、単なる空調制御システムの改善にとどまりません。この技術は、オフィス環境の最適化を通して、エネルギー消費削減、CO2排出量削減、そして従業員の生産性向上に大きく貢献する可能性を秘めています。

ソラコムは、この研究成果をさらに発展させ、より多くの企業や組織が持続可能な社会の実現に貢献できるよう、IoTプラットフォームSORACOMを通じた技術提供を積極的に推進していくと表明しています。

論文へのアクセス



この研究成果に関する論文は、以下URLから参照可能です。

Office-in-the-Loop for Building HVAC Control with Multimodal Foundation Models |Proceedings of the 11th ACM International Conference on Systems for Energy-Efficient Buildings, Cities, and Transportation

ソラコムについて



ソラコムは、「テクノロジーの民主化」を掲げ、世界180以上の国と地域で展開するIoTプラットフォームSORACOMを提供しています。製造、エネルギー、決済といった産業DXから、スタートアップ支援、農業や防災といった地域社会貢献まで、幅広い分野で活用されています。

この研究成果は、生成AIとIoT技術が融合することで、私たちの生活環境をより快適で持続可能なものへと変えていく可能性を示す、非常に重要な一歩と言えるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ソラコム
住所
東京都港区元赤坂1丁目5−12 住友不動産元赤坂ビル 9階
電話番号

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