神経多様性尊重の採用プロセス！GMOリサーチ&AIとESCPビジネススクールが共同研究を実施

神経多様性を尊重する採用プロセス：GMOリサーチ&AIとESCPビジネススクールの共同研究

近年、ダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）の重要性が高まる中、神経多様性を持つ人材の雇用促進が課題となっています。神経多様性とは、ADHDやディスレクシアなどの神経発達の違いを指し、従来の採用プロセスでは評価が難しいケースがありました。

GMOインターネットグループのインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ＆AI株式会社は、ESCP Business SchoolのエグゼクティブMBAの学生と共同で、神経多様性を尊重する新しい採用プロセス「ニューロインクルーシブ・リクルーティング」に取り組みました。

背景：神経障害者の雇用難

米国労働統計局によると、神経障害者の約80%が雇用確保に困難を感じているという現状があります。雇用主側も、神経障害のある従業員の才能を受け入れることに不安を抱いているケースが多く、その結果、潜在的な能力を持つ人材が活躍する機会を失っている状況です。

ニューロインクルーシブ・リクルーティングとは？

この取り組みは、AI技術を活用し、神経多様性を持つ候補者のスキルを正確に評価することで、彼らの雇用機会を広げ、企業のD&Iを推進することを目指しています。従来の採用プロセスでは、神経多様性を持つ人々が特性ゆえに不利になることが多く、適切な評価が難しい場合がありました。

ニューロインクルーシブ・リクルーティングでは、AI技術や特別に設計された評価ツールを用いることで、候補者の強みを正確に把握し、適切なポジションにマッチングします。これにより、全ての人がその能力を最大限に発揮できる職場作りに貢献し、企業のD&Iを推進します。

プロジェクトの取り組み

GMOリサーチ＆AIは、アジア最大級のパネルを活用した調査データと、ETE HOLDINGS PTE. LTD.の先進的なAI技術を組み合わせ、神経多様性を持つ候補者を公平に評価するツールを開発しました。

具体的には、MBTIベースの30問の設問でニューロダイバージョンに焦点を当てた調査を実施し、2万人以上の参加者から回答データを収集しました。このデータと追加の研究リソースをETE社のAI技術に統合することで、応募者の強みや課題を評価するツールを開発しました。

プロジェクトの成果

2024年6月6日に実施されたESCPビジネススクールでの審査会では、以下の成果が発表されました。

職場におけるADHD/ディスレクシアの理解：神経障害の専門家をその状態に還元することなく評価するための共感とスキルに基づく評価の重要性が明確化
AIの実装とデータ統合：GMOリサーチ＆AIが保有する2万件以上の調査結果を統合し、ニューロダイバージェントと適切な職務をマッチングさせるAI主導のアセスメントツールの開発を実証
市場機会とトレンド：HRテクノロジーにおけるAIの市場拡大と、ダイバーシティ＆インクルージョンの重視の高まりを強調し、市場の大幅な成長を予測

今後の展望

GMOリサーチ＆AIは、今後もETE社とESCPビジネススクールとの連携を強化し、神経多様性を持つ人材が活躍できる環境作りを支援していきます。AI技術を活用した多様性を尊重する採用プロセスの普及により、より多くの企業が多様な人材を受け入れ、そのユニークな才能を活用することが可能になると期待されています。

GMOリサーチ&AIについて

GMOリサーチ&AIは、「想いを、世界に」をフィロソフィーに掲げ、企業と生活者の関係の再構築を実現する新しいマーケティング・ソリューション・プラットフォームを普及させる事業を展開しています。アジア16の国と地域で、約6,119万人の消費者にインターネットリサーチが可能なパネルネットワークとAI技術を活用し、日本のみならず世界各国の企業から調査依頼を受けています。

ESCPビジネススクールについて

ESCPビジネススクールは1819年に設立され、ヨーロッパの多文化主義に基づき、世界に開かれた責任あるリーダーシップを教えることを選択しました。ベルリン、ロンドン、マドリッド、パリ、トリノ、ワルシャワにある6つのキャンパスは、学生がこのヨーロッパ的な経営アプローチを体験するための足がかりとなっています。

会社情報

GMOリサーチ&AI株式会社: 東証グロース市場証券コード：3695
* GMOインターネットグループ株式会社: 東証プライム市場証券コード：9449

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