日本コスメティックプロフェッショナル協会顧問寺山イク子氏、SBI証券主催のセミナーに登壇
日本コスメティックプロフェッショナル協会の顧問である寺山イク子氏が、SBI証券が主催するセミナーにおいて講師として登壇しました。このセミナーでは、国内ビューティ企業の現況について深く掘り下げ、特にグローバル展開における新たな市場開拓について講演しました。
グローバルなビューティ企業の売上高
講演の冒頭で、寺山氏は世界のビューティ企業が直面している売上高の現状を説明しました。特に、スキンケア製品に対する弱気な姿勢から、成長が鈍化している企業も存在することを指摘しました。一方で、日本のトップ企業が中国市場で成功を収めているポイントも共有しました。それは、プレステージのスキンケアに特化することで、競争優位性を保っていることです。
日本企業の戦略と課題
寺山氏は、日本のビューティ企業トップ3を例にして、それぞれの企業の際立った特性や現在の課題を詳しく語りました。さらに、北米、ヨーロッパ、日本、中国、韓国のスキンケア文化や化粧品の嗜好性を比較し、その影響を踏まえたグローバル展開についても言及しました。この中で、特に注目すべき市場としてインドが挙げられました。
「インド市場は非常に魅力的ですが、流通や取扱い店舗の設置などの課題が存在します」と寺山氏は話しました。また、インドの製品は日本以外のアジア圏ではすでに人気があるという事実を強調し、アユールヴェーダに基づく製品や植物を使った化粧品など、その市場で戦うための戦略が重要であるとも述べました。
PR戦略の転換
さらに、講演後は参加者から多くの質問が寄せられました。その中で、寺山氏は国内企業のPR職の実情についても言及しました。彼女によると、国内企業はオールラウンドな人材育成を重視しており、PR職が専門職として位置づけられるのは難しいといいます。このため、日本のビューティ企業のPR戦略は外資系企業とは異なる現状があるとのことです。
「PRは専門的な位置付けではなく、総合職としての汎用性が求められるため、専門技術の獲得が難しいのが実情です」と寺山氏は胸の内を明かしました。
期待される今後の活動
今回のセミナーは、参加者からは「1時間では足りないほどの情報量だった」との声が上がるなど、大反響を呼び、次回開催を期待する声が高まりました。日本コスメティックプロフェッショナル協会では、引き続きビューティ業界でプロフェッショナルとして活躍できる人材の育成を目指していく方針です。
このように、寺山イク子氏の講演は、ただ情報を提供するだけでなく、参加者に多角的な視点を持たせ、今後の業界の発展に向けた気づきを与える内容でした。
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