株式会社リプロセルと株式会社JTBは、リプロセルが製造する再生医療グレードiPSエクソソームの販売について、JTBが総代理店となり、医療機関・クリニックへの販売を開始しました。
このiPSエクソソームは、従来の幹細胞エクソソームよりも細胞への浸透度が高く、細胞を若返らせる効果が期待されています。また、皮膚のコラーゲン産生能の回復や、肌細胞へのUVダメージの低減、血管再生などの効果も論文で報告されています。
リプロセルでは、ウイルスフリー・遺伝子導入無しの次世代型リプログラミング方法(mRNA法)でiPS細胞を作製しており、外来因子が含まれるリスクがありません。また、製造に使用する細胞は、日米欧の再生医療の規制を満たすウイルス・菌の検査を実施しており、特定細胞加工物の製造許可を受けた施設で製造されています。さらに、精製・濃縮工程を繰り返し行うことで、高純度の再生医療グレードのiPSエクソソームを実現しています。
iPSエクソソームは、日本の技術として国内外へ発信するため、『Personal iPS』の取り扱いとともに、日本の医療機関・クリニックへの流通体制を構築してきました。このたび、東京と大阪の複数のクリニックで取扱テスト運用を開始し、JTBの構築する集患・送患のスキームを通じて、訪日外国人への販売も目指しています。
リプロセルは、世界最先端のiPS細胞技術を持つバイオベンチャー企業であり、iPS細胞分野のリーディングカンパニーとして、再生医療製品の開発にも積極的に取り組んでいます。JTBは、「交流創造事業」を事業ドメインとし、デジタル&ヒューマンタッチで地域に新たなイノベーションを起こすことを目指しています。2008年より医療インバウンドにおける医療コーディネート事業にも取り組んでおり、今回の協業によって医療インバウンドの拡大も期待されています。
今回のiPSエクソソームの販売開始は、美容医療業界に大きなインパクトを与えるとともに、日本の再生医療技術の更なる発展に貢献すると期待されます。