移動する子どもたちの言語と心:ウェビナー第3弾の開催情報
光JSみらいが主催する「移動する子どもたちの言語と心」シリーズは、9月28日に第3回目のウェビナーを開催します。このシリーズでは、移動を経験した子どもたちの言語や心について様々な視点から考えています。今回は通訳・翻訳家であるエバルトタダシ平川ジュニオ氏をお招きし、その豊富な経験を通じて移動の影響についてお話いただきます。
これまでのウェビナーアーカイブ
このシリーズは7月から始まり、これまでに2回のウェビナーが行われました。第1回目には早稲田大学の福島青史教授をお迎えし、複数言語のデザインについて詳しく解説していただきました。特にアカデミックな視点からのアプローチは、多くの参加者にとって新たな気づきがあったと好評を博しました。
続く第2回目では、日系ブラジル人の土橋フェルナンド諭さんが「ふたつの故郷」について自身の経験を基に語りました。日本とブラジルの文化の違いや家庭の重要性についての議論は、参加者から活発な質問とともに非常に意義深いものとなりました。
第3回目:ジュニオ氏の講演
第3回目となるウェビナーでは、ジュニオ氏が「移動の葛藤と生きる力 - 遠い日本へ、近い日本で」というテーマで講演します。ジュニオ氏は高校卒業まで日本で過ごした後、家族の都合でブラジルへ渡ることになりました。そこでの生活は、彼にとって新たな言語と文化に馴染むための試練の連続でした。彼は、遠く離れた日本に思いを馳せながら自己のアイデンティティとどう向き合っていったのかを語ります。
また、ジュニオ氏は日本に戻ってから通訳・翻訳の仕事をしながら、外国人住民へのサポートを行っている経験についても触れる予定です。特に、彼自身が直面した課題は、今もなおサポートを必要としている多くの外国ルーツの子どもたちにとっての共通の悩みでもあります。
参加方法と詳細
ウェビナーはオンラインで行われ、参加費は無料です。事前に申し込んでいただければ、録画の配信も行いますので当日参加できない方も安心です。ウェビナーには、自由に寄付できるオプションも用意されています。この寄付は、子どもたちの未来を支援する活動に使われるとのことです。
● ウェビナーの詳細は以下となります。
- - 日時:2024年9月28日(土)20:30〜21:30(日本時間)
- - 申し込みリンク:申し込みはこちら
- - 開催場所:オンライン(Zoom)
エバルトタダシ平川ジュニオ氏について
エバルトタダシ平川ジュニオ氏は、ブラジルで生まれた後、わずか1歳で日本に来ました。その後、高校卒業まで日本で生活しましたが、家族の都合でブラジルに戻ります。2018年には日系4世ビザを取得し再び日本に戻り、通訳・翻訳者として活躍しています。
現在、彼は不動産会社での仕事の傍ら、外国ルーツの子どもたちを支援するボランティア活動にも積極的に参加しています。当事者としての経験を生かし、支援する立場としての思いも語る貴重な機会です。ぜひ参加して、多様な視点からの対話を楽しみましょう!