介護職員が感じる業務の負担と課題
介護の現場で働く方々が日々直面している業務負担について、ニチイグループは11,120人の介護職員を対象に調査を実施しました。その結果、「移乗支援」が最も大きな負担であることが明らかになりました。全国の介護職員が参加したこの調査は、職員の意見を基にしたもので、数値データだけでなく自由記述の分析も行いました。
アンケート調査の概要
本調査は、介護職員がどの業務に苦痛を感じているのかを把握することを目的として、2025年の6月から7月にかけて実施されました。成果として、以下のポイントが浮かび上がりました。
- - 負担が大きい業務の結果:1位「移乗支援」(19.8%)、2位「スタッフ自身の移動」(17.6%)、3位「入浴支援」(約12%)
- - サービス別の違い:通所介護では「移乗支援」が1位、訪問介護では「スタッフ自身の移動」が1位に。
また、50代から70代にかけて「移乗支援」を負担と感じる比率が上昇する傾向が見られました。
テクノロジー活用で現場を支える
ニチイグループは2025年4月に設立した「GENBA SMILE Lab」を通じて、介護現場の負担軽減に向けた技術的な解決策を模索しています。調査結果を踏まえて、今後はどのようにテクノロジーを活用していくかが重要なテーマとなるでしょう。
調査結果から明らかになった業務の詳細
1.
移乗支援の課題:多くの職員が「移乗支援」において腰痛や身体的な負担を強く感じており、特に通所介護に従事する663人の回答では、65.2%が身体的負担を挙げています。これは移動時のストレスや体力の消耗を意味します。
2.
入浴支援の課題:また、入浴支援に関しては、環境に起因する問題も多く、「暑さ・体力的負担」が60%を超える割合で認識されています。このことから、職員の業務環境改善が急務であることが明らかです。
3.
訪問介護の特異性:訪問介護においては「スタッフ自身の移動」が最も高い負担として認識されており、93.7%がその非効率性を指摘しています。移動時間の管理が必須となるでしょう。
4.
年齢別の調査結果:年齢による違いも顕著で、50代以降での負担感が強まります。特に70代では「特になし」とする意見が多く見られ、この世代では業務への関心が薄れている可能性が考えられます。
まとめ
これらの調査結果は、介護職員の業務における具体的な負担やその原因を浮き彫りにしました。ニチイグループはこのデータを基に、どのようにして介護現場の環境を整えていくかに注力し、より質の高いサービスの提供を目指していくことになります。今後も、現場の声に寄り添いながら、持続可能な介護サービスの実現に向けた取り組みを進めていく所存です。
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