Plug and Play JapanがTokenzに投資－デジタル決済の未来を刷新するソリューション

Plug and Play JapanがTokenzに投資

デジタルコマースが進化する中、Plug and Play Japan株式会社（以下、Plug and Play Japan）は、新世代決済代行を手掛ける株式会社Tokenz（以下、Tokenz）に出資したと発表しました。Tokenzは170以上の国・地域で幅広い決済手段を提供しており、ゲームや電子書籍、ソフトウェア、ストリーミングなど、デジタルコンテンツ分野でのシームレスなグローバル展開を可能にするMoR（Merchant of Record）ソリューションを展開しています。

現在、AppleやGoogleのアプリ内決済では、事業者が15〜30%の手数料を支払う必要があり、これは中小規模のアプリ開発者にとって大きな負担となっています。この状況を打破しようとする動きが世界中で広がっており、日本でも2025年12月に「スマホソフトウェア競争促進法」が施行される予定です。この法案は、競争を促進し、中小企業が自由な決済手段を選ぶ手助けとなることが期待されています。

加えて、海外での売上に関する税務コンプライアンスも複雑になってきています。近年、日本の税務当局から追徴課税を受けた海外のゲーム開発会社の例も存在しており、各国の税制に適した運営が求められています。Tokenzはこうした課題に取り組みながら、日本の事業者が海外市場で順応できるよう支援しています。

Tokenzの提供するMoRソリューションによって、デジタルコンテンツ事業者は自身のサイトで自由に決済システムを構築・統合できるため、多くのメリットがあります。具体的には、

- アプリストアの規約に縛られず、独自の決済ルートを確立できること。
- 多通貨決済や税務コンプライアンスを自動化し、グローバル展開をサポート。
- 不正防止機能を備えた安全な決済環境を提供し、企業が本業に注力できるような環境を実現。

Tokenzは既に日本、シンガポール、アメリカ、リトアニア、台湾の5カ国に拠点を持ち、アニメやゲーム、オンラインコミックスなど、日本が得意とするデジタルコンテンツ市場に特化したソリューションを展開しています。2024年の創業以来、主にゲーム開発会社やEラーニング、エンタメ事業者へ大きな付加価値を提供しています。

Plug and Play Japanは、Tokenzの技術と成長性に期待し、出資を決定しました。今後もTokenzがデジタル決済の将来を切り拓き、よりシンプルにグローバル販売が実現できるようサポートを行っていく方針です。

TokenzのCEOでありファウンダー、林伯寰 Lin Po-Huan氏は「Plug and Play Japanさんからの支援を受け、ビジネスの成長を加速します。世界中のユーザーにTokenzのサービスを展開する際、Plug and Playのネットワークやノウハウを最大限活用したい」とコメントしています。

一方で、担当キャピタリストの加藤尚樹氏は「Tokenzはデジタルコンテンツやサービスの提供者が独自のウェブショップを運営できるMoRソリューションを提供する企業です。 CEOの林氏は決済分野の専門家であり、彼のリーダーシップがTokenzの強みとなっています。今後も協力できることを楽しみにしている」と述べました。

Plug and Play Japanは、世界規模での技術革新を推進するスタートアップへの投資を続けており、この投資を通じて次世代の商取引を形作る起業家たちを支援し続ける考えです。