豊田通商、TISの支援でVDIをクラウドに移行へ
東京に本社を置くTIS株式会社は、豊田通商の仮想デスクトップ基盤(VDI)をマイクロソフトのクラウドサービス「Azure Virtual Desktop」に移行する支援を行うことを発表しました。この取り組みは、デスクトップ as a Service(DaaS)を通じて、働く環境の利便性向上や業務の効率化を目指すものです。
背景と目的
豊田通商は、2012年からVDIを活用し、約100名の社員が快適にリモートワークを行える環境を整えてきました。しかし、コロナ禍の影響もあり、2020年には在宅勤務の需要が急増し、既存のオンプレミス環境ではリソース不足とパフォーマンス低下という課題に直面しました。そこで、豊田通商はクラウドへの移行を決断しました。
Azure Virtual Desktopの特長
TISの提供する「Azure Virtual Desktop導入・運用サービス」は、マイクロソフト製品との高い親和性を持ち、既存のWindows環境との統合が容易です。また、Windows 10からWindows 11へのスムーズな移行も可能で、ユーザビリティを損なうことなく変革を進めることができます。
さらに、これまでのCitrix環境を維持しつつ、新たなDaaS環境を利用することができるため、社員は使い慣れたUIのままで移行できるのも大きなメリットです。
DaaS導入の影響
DaaS導入により、豊田通商は運用負荷の低減とともに、快適な操作性を実現しました。リソースの制約が解消され、業務効率が大幅に向上。特に複数のグループ会社を跨ぐ業務や社内申請が悩みの種でしたが、DaaSによってどこからでもアクセスが可能になり、作業効率が改善されました。
今後の展開
豊田通商は、今回のDaaS導入を第一歩として、グループ内の他部署にも順次展開していく予定です。今後は、TISと共にさらなるIT戦略のカスタマイズや、新たなテクノロジーの導入に向けて取り組んでいくことが期待されています。
コメント
豊田通商のIT戦略部の関係者は、TISとの連携を通じて業務効率化に向けた具体的な戦略を立てる重要性を強調しました。ITの力を活用し、持続可能な経営を実現していく姿勢が印象的です。
まとめ
TISの支援を受けて豊田通商が時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を実現する中で、デジタル化が今後どのような進展を見せるのか、大いに注目が集まります。DaaSによる新たな働き方は、他の企業にも波及効果をもたらす可能性があります。
詳しくはTISの公式サイトをご覧ください。
TIS公式サイト