新しい風景を描く辰巳菜穂の展覧会『XING』
2025年11月22日(土)から12月15日(月)まで、YUGEN Gallery(東京都港区南青山)にて、現代アーティスト辰巳菜穂の個展「XING(クロッシング)」が開催されます。この特別な展覧会では、辰巳菜穂が描く、誰にも共有されることのない「新しい風景画」に焦点を当てています。
展覧会の見どころ
展覧会のテーマは、アメリカの交差点標識“PED XING(pedestrian crossing)”が参考にされており、シンプルな記号から派生する様々な意味を視覚的に探求しています。辰巳は、Googleストリートビューから得た世界中の風景をデジタルに合わせ、独自の色彩や形状を用いて油彩画を制作します。この手法により、見る人ごとに異なる解釈を促す作品が数多く出展される予定です。
約20点から成る新しい風景画は、辰巳の独自の視点と色彩の調和を感じられます。彼女は、数字化された世界の中で発生するバグの効果も取り入れ、意図的にエラーを受け入れることで思いがけないデザインを生み出しています。これにより、絵画はより深い感情や記憶を伝える「風景」として表現されるのです。
開催情報とレセプション
初日11月22日(土)には、作家を囲むレセプションが14時から18時まで開催され、ドリンクを楽しみながら、作品や制作の背景を直接辰巳に質問する機会もあります。参加は無料・予約不要なので、気軽に立ち寄ることができます。
また、展覧会期間中は、平日13時〜19時、土日祝13時〜20時の開館時間でご覧いただくことができ、最終日は17時に閉館します。入場も無料で、会期中には休みがありません。
辰巳菜穂の背景
辰巳菜穂は1983年に福島県郡山市で生まれ、筑波大学で建築を学びました。以降、イラストレーターや画家として活動を展開し、国内外のアートシーンで高い評価を受けています。彼女はデジタルとアナログの境界を超えた作品を創造し、独自のスタイルで多くのファンを魅了しています。特に、イタリアのCorraini Edizioni社から出版された作品集「Un Sedicesimo」は、辰巳の才能を世界に広げる一助となりました。
YUGEN Galleryについて
YUGEN Galleryは2022年に設立され、現代アートに特化したギャラリーとして活動しています。東京・南青山と福岡・天神に拠点を持ち、新進気鋭のアーティストを多数紹介しています。特に、YUGENという名称は「幽玄」という日本特有の美的概念を反映しており、深い意味や美しさを持つアート作品を多くの人々に届けたいという思いが込められています。展覧会は、アートを愛する人々に新しいインスピレーションを提供してくれるでしょう。
また、YUGEN Galleryの公式オンラインストアでも辰巳の作品を予約購入できるので、会場に足を運べない方も彼女のアートを楽しむことができます。
展覧会の詳細は公式サイトに記載されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。アートの新しい可能性を感じる機会をお見逃しなく!
公式サイトはこちら