Green Carbon株式会社、フィリピン・タルラック州農業との戦略パートナーシップ
Green Carbon株式会社は、フィリピンのタルラック州において、農業部門およびタルラック州立大学(TAU)との戦略的提携を結びました。このパートナーシップの目的は、フィリピンでの「間断灌漑(AWD)農法」の導入を通じて、温室効果ガス(GHG)の削減とカーボンクレジットの創出を実現することです。
パートナーシップの概要
この提携によって、タルラック州内における約6万ヘクタールの水田で、大規模なAWDプロジェクトが展開されます。TAUとの合意に基づき、資金調達を行い、3年間のスケジュールで計画が進められることが決まっています。農家コミュニティへのAWD農法の普及を支援し、地域の持続可能な農業の促進を目指しています。
何がAWD農法なのか?
間断灌漑(AWD)とは、水田の水位を適切に管理し、数日おきに水を入れたり乾燥させたりを繰り返す農法です。この手法により、水の使用量が大幅に削減できるため、水資源の保全にも貢献します。フィリピンの農業は現在、年間約5,400万トンのGHGを排出しており、その中で水田からの排出が大きな割合を占めています。AWD農法は、こうしたGHG削減の鍵となる技術とされています。
タルラック州の農業現状
タルラック州はフィリピンの中部ルソン地域に位置する主要なコメの生産地で、2024年の年間米生産量は619,899メトリックトンです。多くの農家は小規模で、所有する農地は通常2ヘクタール未満です。この地域の農業は雨季と乾季の両方で行われており、収量は季節によって異なります。また、土壌はリン不足や酸性度の問題を抱えており、これを改善するために有機肥料の施用やバイオマスの利用が求められています。
TAUの役割
タルラック州立大学(TAU)は、農業および環境科学の分野において高く評価されています。研究活動、技術の普及、地域貢献に取り組んでおり、Green Carbonとの提携を通じて、持続可能な農業技術の普及が期待されます。
今後の展望
Green Carbonは、フィリピンでのAWD導入によるメタンガス削減のJCMプロジェクトを進めており、2025年には新しい方法論が承認される見込みです。これにより、プロジェクトの経済性を保ちながら、フィリピンと日本の両国での脱炭素化に寄与していく計画です。AWD技術を普及させることで、地域の農業コミュニティに持続可能な農業慣行を育成し、農業全体の環境負荷を軽減することを目指しています。
このように、Green Carbon株式会社はタルラック州との連携を通じて、持続可能な農業の実現に向けて動き出しています。今後の成果が期待されます。