東京都の銀座蔦屋書店内のアートスペース、FOAM CONTEMPORARYにおいて、内田望の個展「Living Things」が2024年11月2日から20日まで開催されます。内田は、金属を駆使するアーティストであり、特に鍛金技法を用いて、動物や植物をテーマにしたユニークな作品を制作しています。
本展のテーマ「Living Things」には、環境の異なる生物同士が共生する姿を描くという内田の思いが込められています。彼の作品は、鉄や真鍮、ステンレススチールなど多様な素材を使い、生命を持つ者たちの能力を際立たせるために、科学技術的なアイテムを絶妙に組み合わせています。メガホンやボイラーといったモチーフが、単なる道具ではなく、生物が本来持つ能力を引き立てる効果を持っています。
展覧会では、動物だけでなく植物の存在にも目を向け、我々が共に暮らす生き物たちの姿をどのように表現しているのか、ぜひその目で確かめていただきたいと思います。作品からは、温かさと共存のメッセージが感じ取れ、見る者に深い感動を与えることでしょう。
内田は、これまで日本各地や香港で精力的に活動を続けており、その作品は多くのアートフェアにも出展されています。特に、2018年からは「Art Central Hong Kong」にも参加し、国際的な評価も得ています。
個展開催を記念してエディション作品も発表され、オリジナルのユニーク作品だけではなく、手頃な価格で楽しめるコレクションも揃っています。エディション作品の一つである《Dive System(ed. Ver.)》は、木、鉄、真鍮といった素材を使用したサイズ感となっており、現在25作品がエディションとして用意されています。これらの作品は、個展終了後に2025年3月にお届け予定です。
また、内田望自身のプロフィールも注目に値します。彼は1987年に神奈川県で生まれ、工芸学科で金属を専門に学びました。精力的に制作活動を行い、これまでに多くの個展やグループ展に参加しています。そんな彼の表現の世界を一足先に体験できるのが、この個展「Living Things」です。
本展は観覧無料で、時間は11時から19時まで、最終日は18時までとなっています。毎週月曜日が定休日である点にもご注意ください。アートを通じて新しい発見や感動を得られる場に、ぜひ足を運んでみてください。
元々アートとの距離が近い銀座蔦屋書店。この場所で内田の作品にふれ、心豊かな時間を過ごすことができる貴重なチャンスです。内田望が描く生物たちと、彼らの生き生きとした存在感を、ぜひ感じ取ってみてはいかがでしょうか。