ロンシャンとピエール・ルナールが挑む新たなデザインの世界
フランスのラグジュアリーブランド、ロンシャンが、ミラノデザインウィークで新進気鋭のフランス人家具デザイナー、ピエール・ルナールと手を組んで特別な作品を発表しました。1948年に創業したロンシャンは、現代性とクリエイティビティを融合したデザインで知られていますが、今回のコラボは特に注目のプロジェクトです。
注目の新作
ロンシャンとピエール・ルナールのコラボレーションから生まれたのは、レザーを使用したベンチ『Wave』とチェア『Ruban』の2つの作品です。これらはロンシャンのブティックで展示され、さらに購入も可能です。『Wave』はしなやかな曲線が特徴で、マホガニーを使用しています。一方、『Ruban』はヴェール ヘリテージ(濃緑)とヴェール ルミエール(萌木)のレザーと一緒に、流れるようなデザインを駆使して仕上がっています。
デザイナーの想い
ピエール・ルナールは、今回の作品に込めた思いを語ります。「作品が形になる瞬間に運命を感じ、時代を超えたものを作ることを目指しました。見る人がそのまま受け入れ、手を加えたくないと思える作品を創りたいと思っています」と彼は語ります。このコメントからは、彼のデザインに対する情熱と、伝統を重んじる姿勢が伝わります。
クリエイティブ・ディレクターとの連携
ロンシャンのクリエイティブ・ディレクターであるソフィ・ドゥラフォンテーヌも、この取り組みに寄せる期待を表現しています。彼女は「彼のデザインが軽やかで流れるような動きのある作品になるようにお願いし、それが実現できたことを嬉しく思います」と述べています。レザーと木材の組み合わせから生まれたユニークなデザインは、多くの人々に刺激を与えることでしょう。
メゾンの新たなイニシアチブ
今回の取り組みは、若き才能への支援を続けるロンシャンの新たな試みとして位置付けられています。これまでも様々なアーティストとのコラボレーションを通じて、クリエイティビティを促進してきたロンシャンにとって、ピエール・ルナールとの協業はさらにその幅を広げるものとなっています。
「ロンシャンはかねてより若き才能を支援し、芸術の伝承に取り組んできました。彼とのコラボにより、新しい技術を試し、より多くの顧客に彼の作品を広めることができるのは非常に嬉しいことです」とソフィは語ります。
ピエール・ルナールの経歴
ピエール・ルナールは、2011年にパリのエコール・ブール国立工芸学校を主席卒業した実力派デザイナーです。若くしてすでに数々の受賞歴を持つ彼の作品は、モビリエ・ナショナルや美術館、コレクターに支持されています。彼のデザインは木工技術とテクノロジーを融合させ、独自のスタイルを生み出しています。
ロンシャンのこれまでの歴史
1948年に創業し、有名な『Le Pliage®』や『Le Roseau』など、数々のアイコニックなバッグを手がけてきたロンシャン。本ブランドは、70年以上の歴史を有し、サステナビリティを意識しながら、新たなデザインを提供し続けています。また、家族経営を重んじ、キャスグラン家が経営を担っています。
ロンシャンとピエール・ルナールのコラボレーションは、今後のデザイン界においても注目を浴びること間違いなしです。今後の展開にも目が離せません。