育児離職男女差調査
2025-05-21 11:22:09

育児離職と育休の男女差、マイナビ転職が実態調査を発表

マイナビ転職の育児離職と育休に関する実態調査



株式会社マイナビが、2025年に実施した「育児離職と育休の男女差実態調査」において、800名の子育て中の正社員を対象に行った結果が発表されました。この調査は、育児と仕事を両立させるための難しさや、男女間の意識の違い、育休取得に伴う課題を明らかにすることを目指しています。

調査結果の概要


調査によると、育児の影響で退職を検討したことがある社員は35%に達し、特に育休経験がある女性ではその割合が約4割に上ることが分かりました。この結果は、育児と仕事を両立することの困難さを如実に示しています。育休を経験した男性でも33.3%が同様の悩みを抱えていることから、男女を問わずこの問題が広く存在していることが浮き彫りになりました。

理想の働き方と男女の意識の違い


また、保育園に子どもが入園した後も正社員としての働き続けることを理想とする女性は約9割、一方男性は約7割に留まるということも明らかになりました。これは、女性の方がキャリアを重視している傾向が強く、両者の間に理想としている働き方に差があることを示しています。

調査では、理想の働き方を実現するための条件として「土日休み」や「残業が少ない」ことが男女共に上位に挙げられましたが、家事育児に関する協力については、男女間での認識の違いも浮き彫りとなっています。

育休に対する不安


育休取得に関する不安では、「収入減少」が男女ともに最も大きな要因として挙げられました。女性は特に「社会とのつながりが減ること」や「仕事の空白期間ができること」についても大きな不安を感じています。
このことから、育休を取得する際、女性は長期休暇を取る傾向があり、社会復帰後も正社員として働続ける希望を持っていることが分かります。

育休への満足度


自身の育休への満足度は、男性が68点、女性が73点という結果で、男女の間においてはそれほど大きな差はありません。しかし、パートナーの育休に対する満足度で見ると、男性は妻の育休満足度を高く評価する一方、女性は夫の育休に対してやや低い評価が見られました。
満足の理由としては、「大変な育児を共に乗り越えたこと」が多く挙げられ、共働きの重要性が強調されていますが、不満の声には「夫にもっと主体的に育児に参加してほしい」といった意見もあり、育児に対する温度差が存在することも浮き彫りになっています。

企業のサポートが必要


調査結果からは、ワーキングマザーが正社員としてキャリアを継続したいという意向が強いことが明らかです。このような意向が潜在的に100%のキャリア重視に基づくものであること、また一度正社員を辞めてしまうと再就職の際に困難を伴うことが考えられます。
企業は育児を抱える社員に対して、働きやすい環境を形成するためのサポートを強化することが求められています。

本調査は、今後の政策や企業支援の方針においても重要な洞察を提供するものであり、働く全ての人々が安心してキャリアを築けるような社会の実現に向けて一助となることが期待されます。

_「マイナビ転職」編集長 瀧川さおり_

調査概要


  • - 調査期間: 2025年2月14日(金)~2月17日(月)
  • - 調査方法: WEB調査
  • - 対象者: 20~40代の小学生未満の子どもを持つ正社員・公務員
  • - 有効回答数: 800名(内訳:育休経験者600名・育休未経験者200名)

詳細な調査結果は、こちらで確認できます。


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会社情報

会社名
株式会社マイナビ
住所
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155

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