シジュウカラの社会—鳥の眼で見る植物園—
国立科学博物館 筑波実験植物園において、7月5日から7月13日までの間、特別企画展「シジュウカラの社会—鳥の眼で見る植物園—」が開催されることが発表されました。この展示では、長い期間にわたるシジュウカラの生態調査の成果が紹介され、観覧者は身近な小鳥であるシジュウカラの知られざる世界を深く理解することができます。
企画展の目的
本企画展は、2012年から続くシジュウカラの社会に関する研究成果を生かし、筑波実験植物園での14年間の観察と調査データを基に、シジュウカラの生態を解説することを目的としています。普段は見ることが出来ないシジュウカラの巣箱の中での生活や、繁殖の様子について、詳細なデータを通じて展示されます。
展示内容の概要
企画展は3つの会場に分かれて構成されています。
1.
第一会場:教育棟
「シジュウカラの社会」では、シジュウカラの家系図や、14年間に渡る研究成果をパネルや動画で展示します。また、実際に使用した巣箱や天敵の剥製なども登場し、リアルな展示が見どころです。
2.
第二会場:研修展示館1F
「シジュウカラと生態系」および「鳥の眼で見る植物園」では、植物園内で見ることができる他の野鳥たちとの関係を解説し、動植物間の相互作用を展示します。
3.
第三会場:研修展示館2F
「観察、研究への誘い」では、バードウォッチングの方法や鳥類学に関する基本的な知識を学ぶことができます。中高生による研究紹介や、研究者が使用する道具も見られます。
参加型イベント
展示期間中には、参加者が楽しめる講座やクイズラリーも開催されます。例えば、鳥類に関する様々な話を提供する「鳥の研究よもやま話」や、展示会場を巡るクイズラリーなどがあり、参加者には特製のオリジナルグッズが用意されています。若い世代向けには、植物画の描き方講座や昆虫探しイベントもあるため、親子で楽しむことができます。
設立の背景と意義
筑波実験植物園は、単なる植物の展示の場ではなく、多様な生き物が共存するフィールドミュージアムとしての役割も果たしています。この企画展を通じて、来場者はただ植物を見るのではなく、そこに住む生態系を観察し、自ら学ぶ楽しさを体験できるでしょう。
残念ながら、シジュウカラはその小さな体ながら、自然界においては厳しい目にさらされています。彼らの生態や生き残り技術を知ることは、環境保全の重要性を学ぶ第一歩とも言えるでしょう。
開催情報
- - 会期: 令和7年7月5日(土)~7月13日(日)
- - 開園時間: 9:00~16:30(入園は16:00まで)
- - 場所: 国立科学博物館 筑波実験植物園(教育棟、研修展示館)
- - 詳細URL: 筑波実験植物園公式サイト
この展覧会は、シジュウカラの生態研究に興味がある方や、家族で楽しめるイベントを探している方に最適です。ぜひ、この機会をお見逃しなく!